中二勇者の乱6
アナスタシア視点
セル、エルと合流して遺跡の中へ向かった。
セル曰く天秤座のゾディアックは策士らしいが詰めが甘いらしい この戦いを何処かで隠れて見ている 隠れて見るポイントは複数箇所あるが存在そのものが目立つため、遺跡の中らしい
「ゴーレムが倒されているわ」
「この凹み、ライブラのゾディアックウェポンよ」
ライブラのゾディアックウェポンは巨大な鎚で持ち手に鎖とフレイルが付いている ゾディアックウェポンの能力は分からないここまでがセルからの情報
遺跡2階層の隠し部屋の前に到着した。
「ここからゾディアック特有の魔力を感じます。」
「お嬢様、危険な臭いがしてきます。」
セルとアースが反応した。武器を構えて隠し部屋に突入した。
「来たか」
「ライブラだな」
「以下にもわしがライブラ、ゾディアックウェポンに選ばれし者じゃ」
「あの勇者を裏で操っていたのか」
「いい実験材料にはなったがそれだけじゃ、ヴァルゴお主もわしの実験材料になってもらうぞ」
「その名はすでに捨てた私はクロセル、敬愛するマスターの守護者です。 『黒雷』」
黒い雷がライブラに落ちるが黄金の鎚を掲げると雷は鎚に命中し、ライブラにダメージはなかった。
「おぬしらの戦い方はすでに研究済みじゃ」
ライブラは余裕の表情をしているが
「これならどう?神槍技『グングニル・スラスト』」
アナスタシアが槍で高速の突きを繰り返した。対するライブラからは余裕の笑みが消え、防戦になる
「面白い、面白いぞ その槍『神槍』じゃな、こちらも少々本気でいかせてもらおう」
ライブラはフレイルをアナスタシアに投げつけた。アナスタシアはフレイルを避けたが避けた方向にはすでにライブラが鎚を振ろうと待っていた。
「神槍を持っていても所詮は人間じゃな」
アナスタシアは避けるすべなく鎚の一撃をまともにあたった。
「エル」
「今、やってます。」
エルはアナスタシアを回復魔法で癒やしている。
「お前たちではまだわしには勝てん、この戦いはもうじきラーンドルク側の負けで終わる 帰るとしよう」
ライブラは空間を裂いて扉を顕現した。
「これでもわしはゾディアックの中でも下から数えた方が早いんじゃ」
扉の中へ入っていった。
「クソ、マスターのお役に経てなかった。」
「セル、今度は勝とう」
ライブラが逃走した。アナスタシアたちは完全に敗北したのだった。




