中二勇者の乱3
レラルヴァ王国王都
ミリーゼとラスティナは買い物をしていた。
「ミリーゼ、この下着どう?」
「紐ですよね」
「大事な部分を隠せているから下着になるはず アルトくんムッツリスケベだから好きそう」
「アルト様はおっぱい派ですわ」
「じゃあ、これなら」
「隠せてないじゃない」
「赤ちゃんに授乳する時とか便利そうだよ、赤ちゃんプレイする時とかに使えそうじゃない?」
「少し考えますね」
ミリーゼとラスティナは下着を買いに来ていた。護衛としてミリーゼが契約している剣の精霊ヴィヴィアンが店の外で姿を消して待っている
「ミリーゼ、離れるよ」
「ちょっと、ラスティナ」
ラスティナはミリーゼを腕を引いて、王都でも比較的に人の通りが少ない空き地まで走った。
「ここなら、少し暴れれるかな」
「ラスティナ、説明を」
「来たわ」
獅子獣人とその背中に乗っている男が現れた
「おい、こいつらで合っているんだろうな」
「グルルルル」
「なら早速『支配眼』」
男の魔眼がミリーゼとラスティナを捉えて発動した。
「これで俺の支配化だ、その体存分に楽しませてもらうぞ」
「ミリーゼ、あれが勇者ってやつよね」
「そうみたいです、獅子獣人はガイゼル陛下ですね」
アルトはミリーゼとラスティナにも勇者の情報は話しており、万が一のことがあるかも知れないため、フィオとミリアの合作した1日に1度だけ全ての異常状態を防ぐネックレスを付けていたため『支配眼』を防ぐことが出来た。
「向こうは前衛2人、こっちは後衛2人よ」
「3対2で数はこちらが有利です。『ヴィヴィアン』」
ミリーゼとラスティナの前に剣を抱えた精霊、ヴィヴィアンが姿を現した。
「おい、いけライオン」
ガイゼルの攻撃がヴィヴィアンに迫るがヴィヴィアンはひらりと躱しながら反撃していく。
「『疾風』」
ラスティナの神速の一矢が勇者に命中し、吹き飛んだ ミリーゼが追撃の魔法を発動する。
「『氷華 鳳仙華』」
ミリーゼが放った広範囲に氷柱のように尖った氷を放った。ガイゼルは被弾し、勇者はラスティナによって吹き飛んだため難を逃れたのだが
「援軍も到着したみたいね」
「ご主人が言っていた通りになったな」
「流石は我が主君」
3対2から5対2に変わり、勇者は転移石を使いこの場から逃げおおせた。
勇者たちが転移した場所はレラルヴァ王国とラーンドルク帝国の中立地帯であり、ちょうどそこにアルトが現れた。




