中二勇者の乱1
10月21日土曜日
時間は10時、いつでもログインできるように準備万端
「お兄ちゃん、黒幕を見つけるの手伝わなくていいの?」
「怜なら両方できると思うけど、別働隊は少数精鋭がいいと思う 支配状態の現地人の数が分からないのもあるからね」
怜の『マスタークノイチ』なら全てのオーダーをこなせると思う 念には念をって言葉もあるしケー5とミリア、マドカ、メロディもいるから大丈夫だろ
怜と話しているとスマホに着信、相手は山本だ
「しもしも、バブリィ〜」
「テンション低く言われても知るかよ」
「用件は?」
「帝国が動き出した。」
「は?あの馬鹿は約束もまともに守れないクソガキなのか」
「まさしくクソガキだったってことだ、招集の方は色々呼び掛けといたからさっさとゼクスから中立地帯まで行け」
「分かった」
電話を切った。
「お兄ちゃん、急ぎ?」
「すでに動き出したみたいだ、予定ポイントをもっと後退させないといけなくなりそうだがそこは時間の勝負だな」
怜は自分の部屋に戻った。アーニャ?アーニャはすでにログインしてるよ 色々やることがあるんだって
俺も自室に戻りログイン
「ダーリン」
ログインそうそうランにのしかかられる 大きくなった状態でHPが2割減った ついでにベッドが壊れました。たまに激しい運動やるけどさ〜
「急ぐからどく、あとHP2割減ったからな」
「えっ、そんな 私、痩せていますわ」
「小さくなってれば文句は無かったぞ、ランは当分この部屋への立入禁止」
予備のベッドはあるからいいんだけどね
落ち込むランを放っておいて1階へ行くと愉快な仲間たちはすでに揃っていた。
「ご主人、ランは?」
「ベッド壊したから放っておいた」
「あらあら、罰が必要ですね」
「ロザリー、その辺りは帰って来てからだ、さっさと向かうぞ」
アルト、ダーク、ライト、クリム、セル、エル、ロザリーはゼクスへ移動、ダークの背に乗って中立地帯まで飛んで移動した。
レラルヴァ王国とラーンドルク帝国のちょうど中間にある中立地帯は草原が広がっている。 西に向かうと森がありその奥に魔導機械文明の遺跡がある。
東に向かうと山だよ
中立地帯の陣を張る予定ポイントにはすでに多くの仲間たちが集まっていた。
「早かったな」
「急いだほうだ」
ヒーラー組の数はまばらでミリアの姿はまだ見えない、レイも俺よりも先に到着しているようで罠を張る係りで集まり地図とにらめっこしている
「ケー5、アーニャ見なかったか?」
「遺跡の方で待ち構えてる 山張っているらしい」
「テストかよ」
白いドラゴンに乗って誰かが到着した。
「ありがとう、ホーリー」
「ママのために頑張る」
「こんな子供が欲しいは将来」
「相手がケー5くんだとあれじゃない?」
「メロディ、そこは言わないで」
ミリア、ミロク、メロディが到着した。
「おはよう、アルトくん」
「ああ、おはようミリア 今日は頼んだぞ もちろんホーリーもな」
「ママと一緒に頑張る」
最後の1体はホーリーみたいな性格のドラゴンならいいのにな
「ミロク」
「ケー5、援護はいらないから」
「こっちがさっさと終わったら駆けつけるからな」
「あんたは自分の役目に集中しなさい」
「お、おう」
偵察に向った斥候からは従軍速度は遅いが確実にこちらへ進んでいる 騎士や冒険者ではない一般人の人たち子供も中にいる。 勇者の姿は見えないの2点
「あの中二病、厄介なことまでしてきたな」
子供のHPが低すぎるため、麻痺させるだけの攻撃で死んでしまう可能性もある
「作戦は当初の予定通り、子供には直接接近して解呪それしかない」
空から箒に乗った2人と緑色のドラゴンが飛んできた
「私、参上!」
「おい、フィオなんでランを連れてきた」
「急いでいるのに足が無かったんだよ」
キャンピングカーより空を飛んだ方が安いけど
ランにはミイナ、エリカが乗っていた
「『月夜の兎』は全員集まったようだな」
「あれ?お兄ちゃんは?」
「どうした?レイ」
「姿が見えなくなったから」
「なら成功だな、俺は単身乗り込んで勇者をボコるから」
斥候が帰って来た。
「勇者支配兵、進軍予定ポイントを通過しました。」
「勇者支配兵か、いいネーミングセンスだな」
「恐縮です。」
ついに両軍動き始める
そろそろ新作を考えないと




