風龍の試練2
「風が泣いている」的なことを言いたいが強風に雨も降り出して来たため寒く感じたが炎龍のクリムをカイロ代わりにしてなんとか対処出来ている。
「ツンデレドラゴンも頑張ってるな〜」
「ギャウギャア〜」
ドラゴンたちの性格はなんとなく分かる ダークは食いしん坊、ライトはのんびり屋、アースは尻好きから真面目な執事に性格というより人格が変わってる?アナスタシアは何をしたのか気になるレベルだ。
ランはツンデレ、デレるととにかく甘えてくる クリムは普段は大人しいが戦いを見ると性格が豹変する
ランが今、戦っているのはこの嵐の元凶でもある『ストームグリフォン』相手のテリトリーで相手と同じ属性で戦っている 俺が手を出してもいいと思うがランのためにならない
空中ではストームグリフォンの魔法をランは爪に魔力を通して叩き斬っており、ストームグリフォンはくちばしに魔力を通して突っ込む ランはそれを受け止め力と力の打つかり合いをしている。
「見応えはあるよな〜」
「ギャ〜」
受け止めているランは口からブレスをストームグリフォンに吐いたがダメージは入っているが致命傷にはならなかった。
「ギャギャ」
「そろそろ手を貸せばって?『翠龍之翼弓』があれば遠距離攻撃も可能だけどラスティナの武器だしな、『焔龍之剛腕』を投げるのもありか?」
「ギャァァァ」
「ごめんって、投げないから」
クリムに怒られた。『サンライトソード』の必殺なら上空に届きそうな気がする 『ブラッディロード』の必殺は銃になるが風が強いと流されるし、スナイパーライフルのような長距離射撃武器ではないため無理
上空ではランとストームグリフォンの戦いは続いている ドラゴンとグリフォンの違いがあるが同属性、戦いの中でランは著しく成長しているため、強さも同格になっている 違いがあるとすればストームグリフォンの領域で戦っていることになるがランの方には仲間がいるため頼る事も出来る
「そろそろ、決着が着くな」
「ギャア」
ランとストームグリフォンはお互いに距離を取り、最後の一撃で決着を着けようとしていた。最近のウルトラマンの最終回のように光線技同士の打つかり合いで決めるような感じでドラゴンも最強のブレスで決めるとアルトは思っていたがお互い近接攻撃で勝負着けるつもりだった。
ランとストームグリフォンはお互いにとても早い速度ですれ違い勝負は決まった。
ランはダメージを受けてよろけたが、ストームグリフォンの方は身体に穴が空いており墜落した。
爪に魔力を通すのではなく魔力を片腕全体に螺旋状に回転させて通していた。ドリルで貫通力を高めたのだ
ストームグリフォンが倒されたため、空が晴れてきたのだが宝珠のある部屋へ転移していた。
『龍の試練 合格』
ランは光に包まれ、ダークやライトのように大きくなった
「なによ、労いなさい」
「ランも大きくなったな」
「べ、べつにあんたのために頑張ったんじゃないんだから」
「ツンデレなランも可愛いな」
「も、もうダーリンのいじわる」
典型的なツンデレでした。ダーリン呼びかよ 彼女にした覚えはないぞ
「ギャア」
「次はクリムの試練だな」
「ギャウ」
「それよりもダーリン、美味しいご飯を所望するわ」
次の龍の試練をおこなう前に食事休憩を挟むことにした。
「私たち龍はダーリンに胃袋掴まれちゃったから一生離れないわよ」
「ギャギャ」
「ダーリン呼びはやめてくれ」
「番になるつもりだから嫌よ」
このドラゴン何言ってんだ?上松さんに色々文句言いたくなった。
 
 
 




