風龍の試練1
10月20日金曜日
俺はランとクリムを連れてドライグ龍王国に来ていた。
今週はこの2匹をカンスト 大きくなって俺を運ぶことが出来るぐらいになったが戦闘の経験値はダークやライトの方が上だからドラゴン同士の模擬戦はやらないようにした。
「龍の試練をクリアすることに集中しないとな」
「ギャウ」
「ギャギャ」
今日のランはとてもご機嫌、クリムはいつもと変わらずだ、歩いて神殿に到着 早速奥の巨大な宝珠がある場所へと向った。
宝珠のある場所は前に来たときと何も変わっておらず、宝珠に触れると
『龍の試練を受けし者よ』
「龍の試練を受ける」
『風龍の試練、嵐を従えし者こそが風龍王』
俺とラン、クリムは光に包まれて転移した。
転移した場所は小高い丘の上だが山の方の天候はとても荒れており、暗雲が立ち込めていた。
「ラン、あの山に向かうぞ」
「ギャウギャウ」
ランは大きくなり、早く乗るように急かしてくる。背中に乗ると山の方まで飛んだが最初は順調に飛んでいたが向かい風が徐々に強くなり、速度がかなり落ちたがゆっくりと進んでいる。
「ギャギャー」
「クリムもそう思うか ラン気をつけろよ」
「ギャー(了解したわ)」
どう考えても自然的な風じゃないしな、進んでいると『ウインドボール』よりも威力のある風の玉が飛んできたため、『流浪の刀』を装備して切り払った。
「ラン、何かいるぞ 警戒しておけ」
また『ウインドボール』が飛んできたため、切り払うが羽根のような物が飛んできてアルトやランに突き刺さった。
「この羽根、グリフォンか」
この試練は『嵐を従えし者』ということはグリフォンを倒してこの嵐の制御権を奪えってことになるな
「ラン、この嵐の中にグリフォンが隠れているから倒せ」
「ギャ?」
「強くなりたいのはお前だろ、極力手を出さないからな」
「ギャギャ」
「ギャーー‼」
安全そうな場所にランの背から降ろしてもらい、ランは再び空へ舞い戻った。
ランは強い風の中で飛んで進んでいると背後から何かが近づく気配がしたため ランはその場からUターンするように体制を変えたため、グリフォンからの鋭い鉤爪の攻撃を回避、勢い余ったランの尻尾がグリフォンの胴体にクリーンヒットしたがグリフォンは倒れることはなかった。
アルトはランが対時しているグリフォンを『アナライザー』で調べると『ストームグリフォン』グリフォンの上位種 嵐をも操る
「ラン、勝ったら肉のフルコースだぞ〜」
「ギャア」
俺とクリムはランとストームグリフォンの戦いを見守った。




