vsミロク1 暗殺者スタイルじゃ無理
俺とミロクの模擬戦という名のガチの戦いが始まろうとしていた。
ミロクのレベルは80で俺は75、5レベル差はポケモンなら弱点とか突けばなんとかなるがこちらはレベル差=ステータス差に繋がり有利不利は対人戦だからなジャイアントキリングはよく起きるんだよ
「ミロク、条件は?なんでもありなら負けないぞ」
「テイムモンスターと契約は無し」
「サシだな」
「そういうこと、武器と装備の変更はありにしておくわ」
「装備の切り替えの早さも技術だからな」
リングの中央からお互いに距離をとる 俺は今回は暗殺者スタイル 暗殺者っていうな怪盗スタイルって言ってくれ銃は使えないけどな ケー5作の短剣の魔剣を2刀流
対するミロクはいつも通りのステゴロだろう 手にはゾディアックウェポン『レオナックラー』を装備している 『妖狐』なら扇子を杖の代わりにしないのか?
「審判は俺がやるっす」
審判はシリュウ、同じクランではないため身内贔屓はしないだろ
「あ・あ・テストテスト、実況はアルトの友人、ミロクの彼氏のケー5と」
「御主人様の専属メイド吸血姫のロザリーがおこないます。ゲストには」
「第1ゲストのミリアだよ、アルトくんもミロクちゃんも頑張ってね」
実況のせいで観戦しているギャラリーが盛り上がっている セルとエル、トレノは食べ物の売り子しているしトレノは鳴き声だけだから見た目のまんま客寄せパンダ
「ミロク、実況付きで頑張ったな」
「あれ、あんたが悪いんでしょう 終わったらケー5をしばくから」
「しばくとかいいながらいちゃいちゃしてんだろ」
「そ、そうよ 別にいいでしょ あんなのでも優しいんだから」
乙女モードのミロク、ちょっとひくわ
「同じクラン、同じEXユニークジョブ同士の世紀の一戦だ 間もなく開始されるぞ don't miss it」
ケー5の煽りで会場のボルテージが最高潮に上がってる
リングの真横にフィオがいる
「フィオは何してんだ?」
「今、生配信中」
「似非暗殺者スタイルが世間に公開されるやんハズ」
「アルト、あとでカットしとくから」
生配信でカット出来ないだろ、ツッコ厶のはやめて集中しよう
今回はドラゴンを連れて来れない時点で『神龍騎士』の必殺は使用できない 1度も使ったことないが 『魔剣士』の必殺に頼るしかないのだがどの『魔剣』を使うかだな
「お〜またせしました。世紀の一戦、ガンダムファイト レディィィィィィィィィゴォォォォォォ‼」
俺の丸パクリで開始され、闇魔法を使いながらミロクに接近し背後を取るがミロクの5本ある尻尾のうち2本が反応して攻撃を仕掛けてきた。とっさにバックステップで距離を取りダメージは無かったが暗殺者スタイルでは勝てないことが分かった瞬間だった。
「アルトが先制攻撃を仕掛けるがミロクの尻尾に阻まれた。あの尻尾スゲーもふもふで触り心地最高だぞ」
「それは本当ですか 狐の毛皮のマフラーとか素敵ですね」
「ロザリー、ミロクちゃんの毛は剥げないよ」
アルトは暗殺者スタイルからいつもの防具に変更、武器は『蛇龍魔剣ミストルレイヴ』にした。
「『狐火』」
ミロクは狐の形をした小さな炎を合計18個浮かべて、アルトに向けて飛ばした。
アルトはミストルレイヴを伸ばして自分を中心に蜷局のようにして『狐火』から身を守ったのだが『狐火』の攻撃は凄まじくミストルレイヴに罅が入りついに壊された。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、俺の最高傑作がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「御主人様は無事でしょうか?」
「アルトくん、あとで回復魔法使うね〜」
アルトはミストルレイヴが壊されると『魔剣コキュートス』を取り出し、リングに突き刺して『狐火』に冷気をぶつけて消滅させていった。
「アルト、甘いわ」
ミロクはいつの間にか接近していてアルトの懐に潜り込み、拳に青い炎を纏って叩き付ける
アルトは反応に遅れ腹に直撃、ダメージをくらい後方へ吹き飛ばされた。
「ミロクの執念の一撃が見事にヒット、アルト負けたか?」
「御主人様は立ち上がります。」
「2人とも程々にね〜そろそろ時間だから次の人と交代するね」
アルトのHPは残り70% 一撃でほぼ30%を持っていかれた。アルトは『流浪の刀』と『魔剣ブラッディロード』を装備して立ち上がった。




