ケー5もやる時はやる
10月15日日曜日
朝から用事もあり、昼過ぎにログイン出来た。怜は受験生なので勉強、アーニャはモデルの仕事で夕方に帰って来る
ログインしてすぐに1階へ行くとケー5が待ち構えていたかのようにいた。
「遅かったな」
「お前、暇なのか?」
「やることはやってるぞ、ユニーク職のヒーラーに声掛けとかな」
ケー5は来週の中二勇者相手の作戦をすでに始めている。
俺たちの勝利条件は色々と考えて
1 支配状態の現地人を解呪、戦闘をしても不殺する
2 勇者を再起不能にする。これは俺の役目だ
3 多分裏でコソコソしてる黒幕の討伐、ゾディアックの仕業だと思う人選はケー5たちに任せる
「俺たちの方はどれだけ人数が集まるんだ?」
「俺の予想だと勇者に与するやつはいない、魔剣士伝説ファンとかミリアのファンとかが参戦するぞ」
「なにそれ、怖い」
魔剣士伝説はネット調べると出てくるし、内容はお前そこに居たのかよとか俺の目線的な感じで事実が書かれている。ケー5の仕業か?内容に文才があったからミロクか? フィオは無理だろ、ミリアは書かないと思う
ミリアのファンは遠くから見守っている感じの人たちで害はない むしろ我が子を見守る親レベル
「アルトの方は勇者と1対1に持ち込みたいだろ」
「縄に括り付けてダークかライトで空輸かバイクにゴウラム的なやつを合体させて爆発しても安全県内に運ぶくらいか?」
「お前、ライジングというよりアルティメットだろ 人体発火とかやりそうだな」
「雪山で殴り合いはしない、話がクウガになってる」
「お前がゴウラムとかいいだすからだろ、あのバイクどう見ても付けるならブロンブースター」
オタクの会話はいつの時代もこうなるんだよな
「フィオにバイクの改造計画をマシンモードとビークルモードに出来るようにするか後輪部分が外れて状況に応じた装備に換装出来る方がいいんじゃね」
「前半はオートバジン、後半はハードボイルダーだろ、そろそろライダーから離れろ」
「なら赤いスポーツカー」
「トライドロンやんけ」
「ライドロンも赤だぞ」
「昭和ライダーを持ってくんな」
バイクの話から離れることに
「フィオは今、モビルスーツ作ってるぞ」
「マジで、著作権、ゼロシステム欲しい」
「モビルスーツは嘘だが、搭乗出来るゴーレムの作成中らしい」
「乗り込む感じか?」
「詳細はわかんねぇ〜俺的にはパワードスーツ的な感じがいいな」
「パワードスーツは無理だろ、着ぐるみに付与魔法を付けてる方が実用的じゃね?」
「一理あるな」
俺とケー5が話していると誰かが近づいてくる気配が
「お、アルトくんにケー5くんだ」
「おはよう、ラスティナ」
「よう」
ハイエルフの現地人で俺の婚約者になっちゃったラスティナだ、メイドの吸血姫のロザリーと実力が拮抗していたがロザリー曰く「まだ、本気じゃないです」とか言ってたな、その後血を吸われたが
「アルトくん、デート行こう」
「なあ、アルト」
「ケー5、言いたいことは分かるぞ、そんな世の中じゃPOISONだけどさぁ」
「まだ、言ってね〜し」
俺は気づいているが黙っておくことにした。
よく知っている人物が気配を殺してケー5の背後から肩に色白の手を置いた。
「何を言いたかったのかな?浮気でもしたかったのかな?ケー5くん」
正体はミロクだった。『妖狐』に転職したミロクは前までとは姿が変わっており、尻尾が現在5本になっており、威圧するかのようにピンと逆立っている
「俺たちはこの辺で」
「分かったわ、こいつはこっちで預かるわ」
ミロクはケー5を回収して自分の部屋の方へ引きずっていった。
その後、ラスティナと王都内をぶらりとデートしながら楽しんだ。
チャイナドレスとか衝動買いしてしまった。白いチャイナドレスとかミリーゼに似合うもん、ラスティナには緑色のチャイナドレスを購入した。紐のような下着は売っていなかった。
時間が来たため、クランハウスに帰りログアウトした。




