アルトはあれを見つけた
帰宅後、速攻でログインした。
「あ、ご主人 おはよう」
「ライトはのんびり屋だな」
「普段はね」
ライトを連れて1階へ行き、ダーク、ラン、クリム、トレノを連れてクランハウスから出た。
セル、エル、ロザリーの同行は遠慮させてもらった。ただでさえ、ドラゴンを4匹連れているんだぞ 美人が3人も付いて来たら嫉妬するプレイヤーしかいない
「ギャー」
「メェ~メェ~」
「喧嘩はダメだよ、ご主人が怒っても知らないぞ トレノは僕の背中に乗ればいいよ」
ランとトレノが喧嘩をしているのをダークが仲裁していた。なんかジーンときた これが親心ってやつか?
歩いて目的地の王都の中央広場に向かい、迷子のジャックを見つけた。
「HEY‼、ジャックMyGO?」
話し掛けるとイベントクエストに参加するかどうかの表示が出た。参加する
『迷子のジャックが仮契約状態になりました。迷子のジャックはあなたの行動しだいで好感度が上がります。また好感度の上がり方は人それぞれ違います。』
攻略サイト潰しだ、FROの攻略サイトは稼働初期にはあったが今じゃ雑談板 夏コミでは魔剣伝説を小説にした同人誌が発売されたようだ。本人である俺は読んでない
俺はたちは市場の方に向かい食材の調達をする。
選んでいるだけなのにドラゴンたちはすでに涎が垂れている
俺はある食材を見つけてしまった。売っているのは現地人の農夫で調達して王都まで運んで着たようだ
「そのカカオ、全部買おう」
「お客さん、本気ですか?中の種しか食べる所がありませんぜ」
「中の種を加工すればお菓子に変わるんだぞ、『マスターシェフ』の俺なら作れる」
カカオ豆からチョコレートまでの手順は長いし複雑だ、ここに魔法を使えば時間は掛からない
最後の冷やす工程は『魔剣コキュートス』の冷気で冷やす 少しでも加減を間違えると市場が凍りつく
「完成だ、ここまでの工程は面倒くさいがこれは近い未来王室御用達になる可能性を秘めている」
「これは・・・・・」
農夫は泣き出した。美味すぎたのか?ドラゴンたちとトレノは美味しそう食べており、ランとクリムからはおかわりをよこせと噛みついてきたがそんなものない
「あんたに全部売ろう」
「100万がここにある、持っていってくれそれと月30万くらいで買い取ろう思うが」
「カカオだけで1000だぞ、そんな大金」
「王室御用達のお菓子になってみろ、大金を積んででも買いに来る商人はいるぞ」
魔剣伝説第二章はチョコレート御殿を建てるだな、チャーリーもチョコレート工場も今に見ておけ
大量に購入したカカオをクランハウスへ持って帰り、チョコレートを作り始める
「アルトくん、とても良い香りね」
「ラスティナ、お菓子を作っているから待ってろ」
ラスティナは厨房から立ち去ったがミリーゼ、サクヤ、ソフィアを連れて戻って来た。
「アルト様が新作のお菓子作っているとラスティナから聞きまして」
「アルト殿が作るお菓子は美味しいですから」
「アルト様、出来上がりが楽しみです。」
チョコレートが完成し、ミリーゼたちやクランハウスで働いている子供たちにも提供した。
いつの間にかジャックの好感度は溜まってしまった。




