新装備と新魔道具
いつも通りログインすると腹の上でランとクリムが寝ており、待っていたかのようにロザリーに首筋を噛まれる 吸血になれたけど最初の歯が刺さるとチクリとするあの感覚、注射に似ているんだよな
「ご馳走様です。」
「最近、吸血してなかったもんな」
ランとクリムはベッドの上に放置、毛布を被せてから1階へ
「アルト、ラーンドルク帝国に行くのか?」
「ケー5なら言わなくても分かるか」
「保険で4人行動をしろ、メンバーは決めているか?」
「レイは連れて行く、あと2人」
「なら、私が行ってあげよう」
箒に乗ってフィオが飛んできた
「屋敷の中で飛ぶのはやめろ」
フィオの頭に軽くげんこつ
「アルトはそのままで行こうと思ったでしょ」
「装備は変える予定だったぞ」
「アルト、ラーンドルク帝国は獣人が多い国なんだぞ 今はハロウィンイベントだから仮装しているやつも多いから大丈夫だと思うが」
「そこでアルトくんには私を連れて行く権利をあげようじゃないか 便利な魔道具を作っておいたけど」
フィオを連れて行くメリットは魔道具もだがキャンピングカーがあるし、最悪1人で飛んで逃げれる
デメリットは戦闘と補助 『魔法少女』の補助魔法は自己強化がほとんど、攻撃魔法はド派手なのが多い戦闘をするとよく目立つ
「フィオえもん、魔道具は何があるんだい?」
「まずは『猫耳カチューシャ』〜『狼耳カチューシャ』〜これを付ければ種族が獣人になる 尻尾も幻影魔法で見せてるようになっているよ」
「スゲー、フィオえもんマジスゲー、さすフィオ」
猫耳カチューシャは黒、白、キジトラ、狼耳はグレーで狼耳は男用だった
「フィオえもん、なんで猫耳しかないんだ?」
「それはねぇ〜猫が好きなんだ」
「「 お前の趣味かよ‼ 」」
ケー5も一緒にツッコんだ たまに息が合うよな
「失礼な、他は鋭意制作中だよ 次はこれ」
フィオはメガネを取り出した。メガネは装備にもあるから不自然ではないけど
「鑑定魔法の上位『解析魔法』が備わったメガネだよ、普段使いにもいいし、テレビの中に突入や霧の中でも大丈夫なはずだよ」
「確かにおしゃれで種類もあるな」
「エブリディ・ヤングライフ、ジュネス♪ クソ反応してしまった。」
ケー5め、俺もペルソナって叫び高ったぞおい でも5派なんだ俺
「あと1人、城の潜入はレイの担当だからな 連れて行くとして『素早さ』が高い方がいい」
「アナスタシアさんは?」
「当分、アースの性格を端整してるから帰って来ない」
「俺は忙しい、ミロクは妖怪集めしてるぞ」
「百鬼夜行かよ」
「正解、必殺にも関係があるらしい」
『妖狐』に転職したんだったな、一時期サブ職を『陰陽師』にしてたのに祓われる方になってるのがな
「アルト、言いたいことがあると思うけどな 言わない方がいい 殺されかけたからな」
「メロディ、ミイナ、エリカ辺りが妥当か」
「アルトくん、呼んだ?」
振り向けばミイナがいた『鬼人族』だから猫耳は必要ないと思うけど
「ラーンドルク帝国に潜入するからメンバー集めをしてたんだよ」
「ラーンドルク帝国、行ってみたい」
「なら、決定だな メロディは?」
「メロディは他のメンバーの付き添い、パワーレベリングはできないけど基礎なら教えれるから」
メロディやミイナが所属しているアイドルグループ『虹色エンジェル』はFROの公式アンバサダーに決定している
「お兄ちゃん、色々と買い込んできたよ」
「レイ、良いタイミングだけど何買ってきた?」
「はい、お兄ちゃんの潜入用装備」
ナニコレ、黒のコートとか格好いい、防御性能も悪くない
「高かっただろ」
「ロザリーさんからの提供だよ、お兄ちゃんのサイズに仕立て直したの 」
これなら怪盗アクション出来そう 銃を装備できないや
「アルト、俺からの餞別だ」
「死なないからな、ありがたく貰うけど」
ケー5から渡されたのは二振りの短剣、刀身が片方は白でもう片方は黒しかも魔剣だった。
「作るの苦労したんだぞ、セルとエルに感謝しろよ 羽根の提供をしてもらったから作れた」
『魔剣 白翼・黒翼』白翼は光属性 黒翼は闇属性 隠された能力がある
説明短い
ミイナ以外はカチューシャを装備すると、レイの頭に黒い猫耳、黒い尻尾が揺れていおり、フィオの場合は白い猫耳が帽子から見え隠れして白い尻尾が垂れている
「どっからどう見ても猫獣人だな」
「フィオの魔道具はすごいな」
「お兄ちゃんも狼獣人になってるよ」
「アルトくん、似合ってるよ」
俺の頭にグレーの耳、尻尾は少し汚れたグレーだった
「フィオ、色の変更出来るか?」
「仕方ないな〜アルトくんは 耳外して貸して・・・はいこれでいいよ 黒にしておいたから」
「色は言ってなかったんだが」
「その格好なら黒でしょ」
狼耳を装着すると黒の耳も尻尾になったから満足、装備を変更して準備完了した。
「『解析眼鏡』は帝都に入ってから装備だな」
「アルト、ネーミングセンス」
「『アナライザー』で」
「及第点かな」
『解析眼鏡』は『アナライザー』になった
今回はお供は全員お留守番、ゼクスへ移動しレラルヴァ王国とラーンドルク帝国の中立地帯へ向かった。
「この辺りに遺跡があるんだよね」
「ミリーゼが言ってたな」
バイクにサイドカーを付けて、運転は俺、後ろにレイ、サイドカーにミイナ フィオは箒で飛んでいる
「フィオ、職の方はどうなってる?普通にバレるぞ」
「カチューシャで職は適当な職に変わってるよ」
アルト 狼獣人 凄腕暗殺者
レイ 猫獣人 上忍クノイチ
ミイナ 鬼人族 鬼神
フィオ 猫獣人 魔女
ミイナを『アナライザー』を使って解析しなくてもいいんだが『解析魔法』も騙せたことは凄い
中立地帯を抜け、ラーンドルク帝国領内に入ったため、バイクをアイテムボックスに収納して徒歩で移動する。
目的地の帝都までは2つほど街を通り抜け先だ




