日頃の感謝を
桜華に着いてそうそう、買い物へ 食材の方が減っていたからいいんだけど
「トレノははぐれないようにな」
「メェメェ」
「子供扱いするなって、迷子になったら困るから言っているんだぞ」
「御主人様、トレノは私が預かりますね」
トレノはロザリーに任せた 抱きかかえられてぬいぐるみ状態でこれもまた可愛い
俺と3ドラ、エルとセル、ロザリー、トレノで分かれて行動する。待ち合わせ場所は団子が食べれる甘味処
「セルとエルが分かれて行動なんて珍しいな」
「お姉ちゃんと念話で連絡出来るから別行動にしたんだよ」
「念話か〜便利そうだな」
市場で海産物を購入、ドライとは違い売ってる魚の種類も違うしイカやタコ、牡蠣、ウニを購入出来た。
「鰹節も売ってるな」
「ご主人、あれ硬そう」
「ダークは食いしん坊だな、あれはな削って使うんだよ 醤油を掛けてご飯に乗せて食べてもいいし、おにぎりの具にもなる 出汁を取ったり使い方は色々あるぞ」
たこ焼き機をケー5に作らせるか 鉄板もありだな お好み焼きはフライパンでも出来るけど鉄板で作りたいよな あとは焼きそば 祭りの屋台みたいでいいかもな
前の鉄板は試作品だったし今ならいいのが作れるだろ
アルトたちは鰹節、昆布、わかめ、豆腐を購入していった。次に出店を見て回る
「マスター、これはなんですか?」
「扇子じゃないな鉄扇ってやつだ、護身用の武器かな」
確か刀を持ち込めない場所に行く時に護身用に持ち込むんだったか 攻撃力が低い鈍器になってるな
桜華に暮らす人たちの服装は着物、見回りの武士っぽい人は新選組みたいな羽織を着ている
「マスター、ミリーゼさんたちに着物を贈りませんか?」
「浴衣があるし、着物って着付けが大変だった気がするから貰っても迷惑だと思うぞ まだ身に付けるアクセサリーの方がいいと思う 何人に渡せばいいんだ?」
「えっと〜私とお姉ちゃん、ロザリー、ミリーゼさん、ソフィアさん、サクヤさん、ラスティナさん、ミリアさん、ミロクさん、フィオさん、レイちゃん、アナスタシアさん、エリカちゃん、マドカちゃん、メロディさん、ミイナさんかな?」
俺関係の女性全員じゃね?自分の名前がないからってランに腕を噛まれてる 痛いけどレベル差があるためダメージはない
「16人分同じ物を買うのもな、ミロクはケー5と付き合っているし渡すのはNGだろ」
「マスター、日頃の感謝を込めて贈るのですよ 私も欲しいからお願いします。なんなら身体で払いますよ。」
「エル、欲まみれで堕天するぞ」
「そんなことで堕天するなら天界には天使はいませんよ」
16人分の贈り物を買わされるハメになった。
「エル、玉を使った玉簪だっけあっちの方が装備として良さそうなんだけど」
「マスター、気持ちを込めた贈り物に装備を渡すのですか?ナンセンスです。」
少し値が張るが装飾品のかんざしを16本それぞれその人をイメージして購入した。
ちなみに装備品のかんざしは効果がそこまで高くない、玉簪は逆で付いている玉の色によって属性耐性があるため高額だった。
待ち合わせ場所の甘味処に集合してだんごを食べながら休憩
「セルとエルとロザリーに俺からの贈り物」
それぞれにかんざしを渡した。
「ありがとうございます。マスター」
「御主人様、大切にします。」
「マスター、私の言った通りでしょ〜」
あと13人に渡すのが面倒だな
ご機嫌ななめだったランはだんごというよりあんこにハマったようで機嫌が治った。
「鬼ヶ島に行きたいけど時間がな、明日にするか」
鬼ヶ島行きの船があるがダークかライトに乗ればすぐに行けるだろ あとは宝の地図も気になるし、船長室で持ってきたカットラス 魔剣だったんだよな
ワープ像でクランハウスに帰還
「ミリア、フィオ、俺からのプレゼント」
「アルトくん、ありがとう」
「アルトにしてはいい趣味だね あと何人分あるの?」
「あと11人」
「アルトくん、誰かに言われたの?」
「日頃の感謝はあるんだけどね、エルに気持ちと一緒に贈ったらいいって言われた」
いいタイミングでミロクとケー5が帰って来た。
「ミロク、俺からの日頃の感謝」
「なんか、悪いわね」
「アルト、呪いの品か?」
「呪いの品なら『カースドペイン』を抜くぞ」
「アルトにしては趣味が良いじゃない」
「フィオにも言われた」
「うん、言った」
「ついでにケー5、たこ焼き機作れ」
「俺にはないんか」
「たこ焼き作るぞ」
「それならしゃーねーなー」
残りのメンバーには会えなかったのとミリーゼとラスティナは城に行ったみたいで留守だったため、今日はログアウトした。
 
 




