3次転職する聖女
夜、夕食やらお風呂やら宿題など終わらして20時にログインした。
いつも通りクランハウスの部屋のベッドから寝ている状態なんだが
「どういう状況?」
「あ、おはようございます。アルト様」
「おはよう、ミリーゼ」
部屋の中でミリーゼ、セル、エル、ロザリーがスタンバっていたのだが
「アルト様、今日の御予定は?」
「ミリアの転職に付き合うことになったからドライグ龍王国に行く予定」
「それでは明日、私とデートですね」
ミリーゼからの圧が強い、最近かまってあげてないし
「了解」
「ちゃんとおしゃれしてくださいね」
「頑張ります」
どこに行くか分からないし、俺の手持ちの服とかスキンは俺がイケてると思う服しかないしな〜レイに頼むか
「マスター、今日は付いて行きます」
「マスター、あきらめてね」
「私たちは御主人様の専属メイドですから」
ドライグ龍王国に行くだけなのに大所帯になるな
部屋を出て1階へ降りるとダーク、ライト、今日はホーリーもご飯待ちをしていた。
「ご主人、今日は魚がいい」
「僕は野菜」
「ギャウギャウ」
「少し待ってろ」
モンスター用のレシピを登録しているため、料理はすぐに完成する。初めて作る料理は時間掛かるけど
ダークたちにご飯を食べさせているとミリアとレイがやって来た。
「アルトくん、今日はよろしくね」
「昨日、行ってるから大丈夫だ レイ、おしゃれな服探しといてくれないか?」
「お兄ちゃん、おしゃれな服とお兄ちゃんの趣味は全く逆なんだけど大丈夫?」
「大丈夫だと思いたい」
話しているとダークたちのご飯も終わったようでミリア、ホーリーと俺のお供たちでドライへ飛び、ドライグ龍王国行きの船に乗って移動
「メエーメェ~」
「ご飯まだだったな」
トレノに果物を食べさせておいた
「今日は大所帯だね」
「専属メイドだかららしい、ミリアは竜の試練を受けることになりそうだから」
「竜の試練?」
「俺とアナスタシアは龍の試練だったけど、試練の内容は全く違うからな」
俺の場合は鏡像の自分との戦い、アナスタシアはアースに乗ってゴールまで走る試練だったらしいし
「頑張るね」
「アドバイスはないけどホーリーを信じろ」
「うん、ありがとう」
船は目的地のドライグ龍王国の首都ドラグレイクの港に着き、歩いて移動 ダークたちは小さくなってもらっている
「あれって竜車って言うんだよね」
「あれはロードランナーという地竜の一種ですよ、人懐っこい性格が多く、走るのが好きな竜です。」
ロードランナー名前は格好いいけど竜というより恐竜、ヴェロキラプトルみたいな感じだな
「ダークたちが目立つからさっさと神殿に向かうぞ」
「マスター、隠密系の魔法を掛けます。」
セルに魔法を掛けてもらい、小走りで神殿に向かった。魔法のおかげで誰にも気づかれなかったため、認識阻害系かと予想出来る
「ミリア、着いたぞ」
「ここの石像は6体のドラゴンなんだ、キャバリング聖王国の神殿は騎士の石像だったよ」
「6属性の龍王らしいぞ」
「ダークとライトにそっくりな石像だね」
「これ、昔の僕」
「あっちにアースそっくりなのもいるよ」
ミリアはドラゴンの石像を夢中になって見ているが本来の目的を忘れてないだろうか?
「ミリア、3次転職するんだろ」
「うん、騎士の石像よりよドラゴンの石像の方が威厳があって格好いいよ」
「ギャウギャウ」
「ホーリーも頑張ろうね」
「ギャウ」
神殿の奥に着き、ミリアは宝珠に触れると何処かへ転移された。
「マスター、竜の試練ですか?」
「多分な、試練が終われば戻ってくるから、それよりもダーク、ライト 聖属性の龍王っているのか?」
「聖属性なんて元々なかった、ライトの方が詳しい」
「聖龍王はいないけど聖竜のホーリーが進化した場合天竜になると思うよ 前の天竜を倒さないと行けないけど」
「ライト、天竜はどこにいるの?」
「最後に見たのは封印される前だったからわかんない エルちゃんなら見つけれるんじゃない?」
「私、そんなこと出来ないよ マスターやお姉ちゃんの教育方針が脳筋なんだもん」
「エル、聞き捨てなりませんね」
「だって、本当の事なんだもん」
セルとエルが喧嘩しそうになるが
「はいはい、あなた達 御主人様に嫌われるわよ」
「それはダメです。」
「お姉ちゃん、ごめんなさい」
「エル、俺も脳筋って聞いたんだが」
「マスター、ごめんなさい 嫌わないで〜」
トレノと戯れていると、下着が見えているくらい装備がボロボロのミリアが帰って来た。
ピンポンパンポン ワールドアナウンスが流れる
『EXユニークジョブ『聖天の聖女』が発見されました。発見者には運営よりアイテムを贈らせていただきます。』
「竜の試練は突破出来たんだな」
「えへへへ、出来たよ 疲れた〜」
「とりあえず装備を変えような、破れて色々と見えているから」
「あ、そそうだね」
ミリアは装備を変えた、ホーリーの姿も大きくなっている
「ミリア、竜の試練はどうだったんだ?」
「ママの試練はドラゴンゾンビの討伐だったの、聖属性に耐性があった相手だったから」
「相手は天竜のドラゴンゾンビだったってことだ、ホーリーは聖竜から天竜に進化しているよ」
「あ、本当だね ライトの言う通りだ。ホーリーおめでとう」
「ありがとう、ママ 私もっと頑張るね」
「うん、一緒に頑張ろうね」
ミリアの転職も終わり、ワープ像でクランハウスへ帰還した。
ログアウトするまで時間もあるため、クランハウスの温室でお茶会をして過ごした。
「ホーリーも話せるようになったんですね」
「うん、もっとお喋りできるよ ミリーゼちゃん」
俺、ダーク、ライトもお茶会に参加しているが今は聞くだけに集中しておく
「メェ~」
「トレノちゃん、クッキーが欲しいの どうぞ」
「メェ」
「どういたしまして」
「ホーリー、偉いね」
「ママみたいな立派な女性になりたいの」
「ホーリーならなれるよ」
「子供が出来たらホーリーにお世話してもらおうかしら」
「ミリーゼちゃん、気が早いよ」
「少し未来の話ですから」
「人化の魔法を覚えないと」
金曜日の夜が過ぎていく




