3次転職 キャバリング聖王国編2
外套した人に神殿まで道案内をしてもらえることになったミリアたちは歩きながら自己紹介をした。
「私、ミリア よろしくね」
「わ、私はエリカです。」
「メロディよ、私たちは天上人よ」
「わ、コホン、僕はフロウ あの強さ天上人なら納得だね」
ミリアたちはフロウにキャバリング聖王国のことを聞くと国としての統治はまともだがどこの国も一部の貴族が腐っているため領地によって貧富の差があるようだ
「聖都の治安ってどうなの？」
「見回りの騎士団によって変わるかな、今日は第1騎士団が見回りだったから治安はいい方だけど」
「騎士団の人たち、誰かを探してるようで忙しくしてましたよ」
「第4王女か第3王子が抜け出したんだろうね 国民からみんな知っているから」
フロウの話によると王女は5人、王子は4人、妻が多いため、子宝に恵まれているらしい
「お金があるから一夫多妻でも大丈夫って話しよね」
「兄弟の仲が悪いと継承者争いで内乱とか起きそうね」
「兄弟の仲までは流石に分からないや」
目的地に到着した。
「この坂を登ったあと階段を上がっていけば神殿があるよ、僕の道案内はこれでいいかな」
「とても助かったよ、チップだ」
メロディは金貨を指で弾いてフロウがキャッチした。
「こんなに」
「稼いでいるからね」
「こう見えてレラルヴァ王国では爵位持ちなんですよ」
フロウと別れてミリアたちは坂を登る
「レラルヴァ王国から来た天上人でしたか、今日は楽しめましたし帰りましょうか」
フロウは城に向けて歩いた
「あのフロウって子、女の子だったね」
「そうですね、外套しててもあの大きさぐぬぬ」
「エリカちゃんは成長期なんだから牛乳を飲んだら大きくなるよ」
「あの人、王族の方でしたね 第4王女 国の情勢を理解して話していたと思いますよ」
坂を登り切り、少し休憩をしてから階段を上がる
「坂の上にある神社とか思い出すよね 神田明神にこんな階段あったよ」
「アニメでしか見たことないですけどありましたね」
「あと少し、頑張ろう」
階段を登り切った3人の前には神殿と馬に乗った騎士の石像があった。
「ナポレオンに似てない？」
「短足を隠すために馬に乗った肖像画が多いらしいよ」
「勉強になったのかトリビアが増えました。」
3人は石像をスルーして神殿の中へ、奥まで進むと宝珠のある部屋へ着いた。
「これに触れれば3次転職だね、お姉さんは最後にするから」
「私もお姉さんなのでエリカちゃん、お先にどうぞ」
「もう強制じゃないですか、1番 エリカ行きまーす」
エリカは宝珠に触れ3次転職が開始された
『ルーンナイト』魔法騎士の上位、剣技6:魔法4
『魔導騎士』魔法騎士の上位、剣技4:魔法6のような比率
『魔法剣製士』剣魔法と創製魔法を使い、臨機応変に戦う職 創製魔法で剣の創製、複製が可能だが魔剣、聖剣、精霊剣は不可
無難に『ルーンナイト』、面白さなら『魔法剣製士』剣聖じゃなくて剣製ってところ
エリカは悩んだ結果、『魔法剣製士』を選んだ
「終わりました。ミリアさんどうぞ」
「はーい」
エリカと交代でミリアが宝珠に触れ3次転職が開始された
『大聖女』聖女の上位
『教祖◯◯◯』◯は自分の名前が入る、信仰した神からの力を使うことが出来る 信仰するものは神じゃなくてもいい
『教祖ミリア』恥ずかしいでどアルト教なんて作ると確実に信者は女の子だらけになりそう
『大聖女』って名前がね、それしか無かったのかな？今回は見送りにしようかな ホーリーを進化させてからでも
ミリアは転職をキャンセルした。
「メロディさん、交代 転職考え直します」
「了解」
ミリアと交代でメロディが宝珠に触れた
「ミリアさん、転職しなかったのですか？」
「多分、ホーリーの竜の試練をクリアしたら転職先が増えると思うの」
「なるほど、ドライグ龍王国ですね」
「アルトくんに連れていてもらう」
『スーパーアイドル』アイドルの上位
『バラエティアイドル』器用貧乏になったアイドル
『ヒロイン』逆境に強い職、打たれ弱く攻撃力は低い、逆境状態で逆転勝利する。運命力がよく働く
『ヒロイン』は絶対に無し、『スーパーアイドル』1択じゃない
メロディは『スーパーアイドル』を選んだ。メロディの転職が終わるとワールドアナウンスが流れる
『ユニークジョブ『スーパーアイドル』が発見されました。発見者には運営よりアイテムを贈らせていただきます』
「メロディさん、おめでとう」
「スーパーアイドル」
「2人ともワープ像から帰る？」
「他のみんなの転職が気になるので帰りましょう」
「そうね、アルトくんやらかしちゃったようだし」
「え」
「ミリアさんが転職中にワールドアナウンスが流れてましたよ」
「EXユニークジョブだって、ユニークジョブよりも上のジョブになったみたい」
「龍の試練について知りたいんですけどね」
ミリアたちは神殿から立ち去った。
