3次転職 キャバリング聖王国編1
ドライの船着場でアルト、アナスタシアと分かれたミリアたちはキャバリング聖王国に行く船に乗り出港した。
「聖王国に行く人が多いね」
「ほとんどが騎士職、支援職、魔法職もちらほらいるみたい」
「魔法職は魔王国に向かうと思うよ、移動手段にキャンピングカーを使うけど」
フィオはキャンピングカーを作っており、バイクはアルトに渡してあるが使う機会がほとんどないのが現状
アルトがいるとドラゴンに乗って空から移動した方が早かったりする ミリアのホーリーも乗って飛べるがダークやライトのような速度がでない
「MAPを見る限り、神殿がある都市まで距離があるんだよね」
「なに?ミリア、乗って行く?」
「いいの」
「仕方ないな〜乗って行くよ」
ミリアとフィオが話している間メロディは
「1曲目、行くよ」
アコースティックギターを鳴らしながら歌っていた。
「虹色エンジェルじゃん」
「1stシングルRainbowRainbow 歌声似ているな」
「おい馬鹿、あの人モノホンだぞ」
「マジかよ、虹色エンジェル全員がやってることは知っていたけど、あのプレイヤー名」
「それ以上は言うな」
ミリア、フィオ、エリカ、マドカは1曲目が終わった後拍手していた。
「2曲目行くよ〜」
2曲目はバラードだった。天上人も現地人もその歌声を聞いており メロディの歌声だけが響いた
メロディのリサイタルは終わり、船は目的地の『キャバリング聖王国』の船着場に到着した。
「街の外に出て移動するよ」
「聖王国の首都って王都?聖都?」
「エリカちゃんいい質問だね、だいたいのラノベやマンガだと王様によるはずだよ 聖王なら聖都、国王なら王都かな どっちか分からないから聖都に統一しておく?」
「なるほど、聖都でいいかもしれませんね」
「メロディさん、ちゃっかり稼いでいますね」
「ミリアちゃん、これでもアイドルの前は路上でアコギ片手に歌っていたんだよ」
「リアルの話しですよね」
「リアルの話しだよ、酒場で歌って資金集めてたこともあったね」
街の外に出た、5人はフィオが出したキャンピングカーに乗り込み出発した。
「フィオさん、馬車とすれ違いましたが何も起きませんよ」
「フッフフ、マドカちゃん このキャンピングカーの装甲に認識阻害魔法が掛かっているのだよ 止まって鍵を抜くまでは周りには馬車と勘違いされるようになっているし、鑑定系のスキルで見破られるから仕方ないけどね」
「さすがフィオさん」
「そういえば、ミリア ケー5が下部組織を作るとか言ってたの覚えてる?」
「生産に特化した下部クランを作るって言ってね」
「フィオさん、うちのクランってどれだけお金持ちなんですか?」
「お姉さんもそれ聞きたい」
「確か、20億は溜まってはずだよ ほとんどがイベントと王国からのお金 現地人の孤児の育成が出来ているんだけどね」
「そんな大金管理できる人いるんですか?」
「1人いるでしょ、クランからも信頼されて王国からも信頼されている人が」
「アルトさんじゃ」
「答えはミリーゼだよ、アルトの場合は守銭奴になりかねないし」
キャンピングカーは道中現れたオークを轢き殺して、聖都に到着した。
「みんな、頑張ってね」
「そっちもね」
フィオ、マドカはグライドラ魔国に向けて発進した。
ミリアたちは聖都に入ることができ、目的の神殿を探す
「見回りの騎士が多くない?」
「メロディさんも気づきました。こういう場合ってだいたい王族が逃げ出したのを探しているパターンなんですよ」
「エリカちゃん、そういうパターンが起きるのはだいたいアルトくんがいる時だけだよ」
「ミリアさん、『聖女』もそういうパターンに入る時がありますよ」
話しながら3人は歩いていると怒鳴り声が聞こえたため駆けつけた。
駆けつけると外套をした1人に対して大人が3人威張り散らしている
「そこで何しているの」
「女3人か、抵抗できなくして襲おうぜ」
「それはいいな、俺はあの鎧の女で」
「俺は神官の女にしよう」
「チッ、まあいい薬漬けにすればいいさ」
男たちは武器を抜いて襲いかかって来たが、張り巡らせた糸により、身動きが取れなくなっていた。
「不殺なら私の出番よ、あの3人なら容赦なく始末してるはずだけど」
ミリアは外套をした人に話しかけた
「大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だよ」
外套の下には男か女か分からない中性的な顔をしており、綺麗な茶髪
「助けてくれてありがとう、感謝の印に何かしたいのだけれども」
「なら、神殿まで案内してもらえませんか?」
「お安い御用さ」
ミリアたちは外套した人に神殿まで案内してもらえることになった。




