3次転職 桜華国編2
えロフを除く3人は桜をバックにスクショを撮り、楽しんだ後、移動を開始した。
「えロフさん、先頭でお願いします」
「そうね、男は先頭」
「なんでだよ」
「犯罪防止」
仕方なくえロフは先頭を歩き、レイ、ミロク、最後尾はミイナが歩く
「あれだよな、時代劇みたいだよな」
「モデルは江戸時代よ」
「桜華国のトップは将軍様かな?」
「江戸時代をモデルにしてるから天皇ではないわね」
「江戸時代に神殿って世界観がちょっとね」
ミイナの意見に3人は納得したため頷いた
港町で現地人に聞き込みをしながら次の目的地が決まり、移動を開始した。
「王都桜華だね」
「お城もあるらしいから楽しみ」
「えロフ、道案内」
「俺も初めて来た土地なんだぞ、MAPで確認しながら進んでやるよ」
港町から北上して1つ目の街からずっと東に進むと王都がある 1つ目の街に王都行きの馬車があるらしい
「今日中に転職できなさそうね」
「ログアウトまで3時間あるし、行けるところまで頑張ろう」
「俺は今日中に転職するぞ、明日の俺頑張れ」
「えロフさん、社会人なら色々と頑張った方がいいと思うよ」
「俺、大学生だからこれでも20歳、昼から講義だからいいの」
「「「 え〜〜〜〜〜 」」」
えロフのリアルは大学生だったことに3人は驚いた、思考がケー5並だったりする
「なんか、すごい傷ついた」
歩いて1つ目の街に到着、王都行きの馬車に乗り 王都へ向かった。
「御者さん、鬼人族の人だね」
「現地人の人で初めて見ました。」
「お嬢ちゃんたちは島の外から来たのか」
「「「 はい 」」」
「最近はこの国にも島の外から人が来るのはいいが迷惑を掛けるやつが多くて困ってんだ」
「盗賊とか落ち武者ですか?」
「海が近い街や村には海賊が多いな、悪さをする妖怪も多くてな、外から来たやつらは妖怪に勝てない それと盗賊もな落ち武者や抜忍がいる」
「おじさん、盗賊が出てきたら私たちが処理するから任せてよ」
「でもよ、お嬢ちゃんたちに万が一の事があれば」
「大丈夫、何かあればお兄ちゃんがドラゴンに乗って助けに来るから」
「ドラゴンなんざ来たらやつらは終わりだなガハハハ」
順調に進んでいた馬車が止まった。
「おじさん、どうしたの?」
「盗賊に囲まれた」
「私たちの出番だね」
「えロフ、起きなさい仕事よ」
寝ているえロフをミロクは蹴り上げ馬車から落とした
「痛って、もと起こし方があるだろ」
「扉側に座ってるあんたが悪い」
レイ、ミロク、ミイナ、遅れてえロフは得物を構えて四方に分かれて襲撃に来た盗賊を倒していく
「抜忍って行っても遅いね」
「なん・・・・」
抜忍は反応が遅れて首が胴体から離れた。
「落ち武者か」
「なんだ、小娘」
ミイナの金棒のフルスイングで落ち武者は瞬殺された。
「準備運動にはなったわ」
「抜忍も忍だからもっと強いと思ったんだけど」
「もう少し叩き方を練習しよ」
「なんで、ノーダメなんだよ」
涼しい顔をした3人に対して盗賊を倒すことが出来たが多少ダメージを受けたえロフがいた。
「オークの群れに投げ込まれて生き延びたことあるの?」
「あれは地獄だったね」
「お兄ちゃんが魔王に見えたよ」
「はぁ、それやばくね?捕まったらレイプだろ ぶへぇ」
ミロクの顔面ストレートがえロフに突き刺さり、木に打つかった。
「言葉を選びなさい、未成年もいるのよ」
「ずびばぜんでじだ」
王都への道中、天狗からの襲撃があったくらいで無事、王都に到着した。
「おじさん、ありがとう」
「お嬢ちゃんたち、強かったからな おじさんも楽できたよ」
レイの天真爛漫な所はこういうところで生かされたりする
「神殿はお城の近くで鳥居が目印らしいわ」
「日本の城って感じだな」
「えロフさん、置いていきますよ」
「すんません」
目印の鳥居を見つけて階建を登るが当然えロフが先頭
「鳥居が目印っていっても多すぎないか?」
「伏見稲荷大社の鳥居はこんなもんよ」
「京都ですよね」
「そうよ、この前デートで行ったのよ」
「熱々だな、ひぃ、すみませんでした」
ミロクの睨みでえロフはすぐに謝った 顔面ストレートの恐怖が残っているようだ
階建を登り終えたのだが
「神殿と言うより神社?」
「神殿はもっと奥らしいわ」
「ミロクさん、あの狛狐の目光ってない?」
「本当に光ってる、私が狐獣人だから?」
「種族がバラバラだからかな?」
レイが人族、ミロクは狐獣人、ミイナは鬼人族、えロフはエルフで全員種族はバラバラ
「何も無ければ進みましょう」
さらに奥に進むと神殿を見つけて中に入ると大きな宝珠があった。
「これに手を触れたら3次転職らしいな」
「えロフ、実験」
「え〜、やらせていただきます。」
えロフは宝珠に手を触れ、数分後
「『上忍』になったぜ」
「私、やりますね」
えロフの報告は完全にスルーされ、ミイナが転職を始めた
狂戦士のミイナ
『鬼神』鬼人族専用の職、物理特化 頭の角が少し伸びる
『阿修羅』物理特化、二刀流が可能
『進撃の狂戦士』物理特化、速度特化 攻撃は最大の防御を体現している
ミイナは『鬼神』を選んだ。
「転職終わりました。角伸びてます」
「次、私がやる」
レイは宝珠に触れた
『マスタークノイチ』クノイチの上位
他にもあったがレイは『マスタークノイチ』を選んだ。
そしてワールドアナウンスが流れる
『ユニークジョブ『マスタークノイチ』が発見されました。発見者には運営よりアイテムを贈らせていただきます。』』
「レイちゃん、おめでとう」
「ありがとう、ミイナさん」
「私も負けてられないわ」
「ミロクさん、頑張って」
最後にミロクが宝珠に触れると
『妖狐』種族が狐獣人、妖怪に変わり、尻尾の数が増える最大9本 近遠を使い分けた戦い方ができ、妖怪を従えることが出来る
『退魔師』邪を滅する職、陰陽師の上位
ミロクは迷うことなく『妖狐』を選ぶと、身体は眩しい光に包まれた。
ミロクの尻尾は3本に増えていた。
ワールドアナウンスが再び流れる
『EXユニークジョブ『妖狐』が発見されました。発見者には運営よりアイテムを贈らせていただきます。』
「こっちも終わったわ」
「ミロクさん、尻尾が増えてる」
「『妖狐』になったのよ」
「ミロク、ワールドアナウンスが流れていたぞ」
「かなり恥ずかしいんだけど」
「レイちゃんもワールドアナウンス流れていたよ」
この後、王都で買い物をするのであった。




