ワールドPVP1日目9
ワールドPVP1日目、団体戦決勝 日本vsアメリカになった。
「お兄ちゃんは出なくていいよ」
「アルトくん、働き過ぎだよ」
「アメリカ相手なら大丈夫」
「アルトくん、見せ場が欲しいから休憩してて」
決勝戦は負けそうになったら出るという条件になった。
1戦目はレイvs黒豹獣人の人 高速移動しながらのスピード感ある戦いが見れたのは始まってから10秒だけ、レイの速度が上がり最後には背後からの一撃で倒してしまった。
「この速度でもお兄ちゃんは対応出来るからおかしいよ」
「バフてんこ盛りで対応してるだけだからな」
2戦目はメロディvs聖騎士 ガッチガチのフルアーマーの聖騎士相手にメロディは楽器と剣を使って攻撃をする。
楽器で攻撃ってどうやるんだ?って疑問を持って当然だと思う 竪琴の弦が武器で矢を放つことが出来るし弦を糸のように操って攻撃したりとメロディのサブ職が『糸使い』だったりするからだ
メロディは攻撃を避けながら上手く誘い込み、罠に嵌めて勝利した。亀甲縛り状態で吊るし上げられるなんて恥しかない
3戦目はミリアvs暗黒騎士 聖騎士は防御寄り、暗黒騎士は攻撃寄りになっている 暗黒騎士に関しては物理特化ビルド、魔法特化ビルドなど派生が多い
試合開始と同時に暗黒騎士はミリアに接近し攻撃を仕掛けるがミリアは杖で受けずに剣を逸らし、カウンターをいれるがダメージはほぼないに等しい
後々聞かされたのがミリアの訓練はミリーゼとばかりではなく、ミロクの拳を避けるや逸らす、杖で攻撃をするなどをしていたため、いつの間にか『見切り』を覚えたらしい
ミリアは暗黒騎士の攻撃を避けながら何かを仕掛けており、最終的にその仕掛けが発動 暗黒騎士は浄化の炎を浴び消滅した。
「訓練の賜物だよ」
「回避の技術高いよな」
「アルトくんやレイちゃんの攻撃は避けれないと思うよ」
ミリアの成長を1番感じた試合だった。ホーリーで仕留めると思っていたがホーリーに手を出させることなく設置型の魔法を避けながら準備して実行、勝利に繋げた
4戦目はアナスタシアvs杖を持った蜥蜴獣人
アナスタシアがいた時にはいなかったプレイヤーで個人戦でレイに敗れたらしい
レイによれば「う〜ん、魔法使いにしては動けてたと思うかな〜」らしい
試合開始の合図とともにアナスタシアは飛び出した。『妖槍鬼翔』を装備しているため、移動速度は上がっており 飛んでくる魔法を全て回避しながら接近し、一閃 勝負がついてしまった。
5戦目はアルトvs白衣の天使なのだが試合開始前に棄権したため、団体戦も日本サーバーが優勝した。
本日のイベントは終了し、クランハウスへ戻って来た。
「明日も12時からだったよな」
「うん、明日も頑張ろうね」
「今日はお疲れ〜」
ミリアとメロディはログアウトした。
「御主人様」
「ロザリー、借りてた『ブラッディローズ』を返すな」
ロザリーに武器を返却、レイ戦にしか使ってなかったな
「ギャーギャー」
「出番が欲しいって」
「ギャー」
「ホーリーとアースだけズルいってか」
「マスター、私達も不満がありますよ」
「そうだよ、マスター」
こいつら本気出すと一瞬で終わりそうなんだよな
「お兄ちゃん、イベント飽きた」
「アルト、レイと同じ意見 明日サバイバル戦だけど全てを破壊したら勝ちだよ 時間の拘束良くない」
「分かったよ 明日は暴れてもいいぞ ただし本気でな」
お供たちはとても嬉しそうに返事をしてくれた。明日の活躍に期待しておこう




