ワールドPVP1日目6
ミリア視点
すでにリング上には対戦相手の中国チームがイライラしながら待っていた。
「中国人って電車の中でもうるさいし、すぐイライラしてるから嫌いなんだよね〜」
メロディさんの言ってることがすご〜く分かってしまう、小学生の頃家族で回転寿司に行って注文したお寿司を目の前で隣の席の中国人に取られてたことがあった。
お母さんが抗議してくれて新しいお寿司が回って来たけど
「ミリア」
「何?アナスタシアさん」
「全身黒尽くめの女が『呪術師』だから相手よろしくね」
「呪い系なら対策があるから大丈夫ですよ」
全身黒尽くめの『呪術師』、少林寺拳法を使いそうな格闘家、上海雑技団っぽい柳葉刀を持った剣士?の3人
「メロディ、バフ ミリア、対策お願い」
「開幕でヘヴィメタル鳴らすよ」
「了解」
相手チームと話すこともなく、試合開始の合図が鳴り響き
メロディさんは竪琴で重低音を掻き鳴らした。ヘヴィメタルなんて聞かない曲だけどバフの効果は凄い
私は『聖域』を発動、リング全体を聖域化、破邪の効果を持っているため呪いは使用できず、お互いだが状態異常無効化の効果が付いている 本来はアンデッドア相手に使う魔法だけどね アルトくんがいない間にミリーゼちゃんとクランハウスで特訓しました。
バフ盛り盛りのアナスタシアさんを中国チームの前衛は止めることが出来ずに防戦一方状態、『呪術師』は加勢するため、魔法を使おうとするが
「させない」
「ッチ」
私は接近して棒術で攻撃を開始した。棒術自体は接近された時を考えて覚えていたけど、実戦で使うのはこれが初めて メロディさんのバフのおかげでいつも以上に動けている
ミリアは『呪術師』を一方的に攻撃し、トドメはホーリーのブレスで倒してしまい
アナスタシアの方もメロディの音波攻撃の援護もあり、前衛2人を倒して試合が終了した。
アルト視点
暇なのでトレノをモフモフしている
「ただいま〜」
「お疲れさま、どうだった」
「こっちとの相性は悪すぎたよね」
「メロディがヘヴィメタルだった」
「エルガイム?」
「アルトくん、普通はバンド名が出てくると思うけど、そっちはヘビーメタル」
「メロディさん、ウルトラとロボットもいける?」
「スパロボ最高よね」
仲間いた〜〜
「次は準決勝かなんか早いよね」
「ミリアも強くなったって聞いてるし、安心かな」
「アルトくんに話したっけ?」
「ミリーゼが教えてくれたぞ」
あれ、言っちゃ不味かったか?
「お姉ちゃん、次はアメリカだって」
「メロディ、ミリア 必殺解禁しないと勝てないと思う」
「アメリカ、そんなに強いの?」
「『聖騎士』と『暗黒騎士』は確実にいるあと『白衣の天使』」
「元祖ユニークの集まりだな、こっちはチーム全員がユニーク職だけど」
「それは確かに」
「ホーリーとアースの解禁、『白衣の天使』を最優先に仕留めるが正解だろ」
「アルト、決勝まで温存しておきたい」
「決勝は韓国だと思うから大丈夫だろ」
アメリカ戦に向けての作戦会議は続いた




