ワールドPVP1日目1
9月15日土曜日
11時頃にログインして準備を済ました。
「お兄ちゃん、会場ってどこ?」
「12時前に会場の方へ転移されるから今のうちにリラックスしとけばいいよ」
今更焦っても仕方ないよね〜、フィオはいつも通りだが隣のミロクは不機嫌そうだ
「フィオ、ケー5は?」
「あの馬鹿は別荘で集まって観戦するとかですでにどんちゃん騒ぎだったよ」
「本当、男子は」
だからミロクさんお怒りなのね、こういう時こそ必殺トレノ
「メェ~」
「パンダ可愛いよね」
「ケー5の馬鹿よりトレノよね〜」
トレノは撫でられたり、果物をもらったりしてご満悦のようだ。ミロクの機嫌がましなったから結果オーライだろ
「やっほ~アルトくん」
「メロディ、久しぶり」
「なんとか『ヴァルゴの竪琴』を使いこなせるようになったよ」
「十分心強いな」
俺、レイ、アナスタシアがいなくても強くなっている時点で文句はない 連携関連はミリアとメロディがヒーラー、バッファーとして仕事をするため大丈夫だろ
「最初は個人戦だったよね」
「2人が出場で残り3人がチーム戦に出場だったな」
チーム戦は3vs3の試合で団体戦は5vs5 勝ち残り戦ではないため、同じ選手が連戦出来ないルールになっている
ポケモンでいう入れ替えて戦う 設定があるでしょ
「明日からのサバイバル戦の方が楽しみかな〜」
「罠とか仕掛けるスキルないですよ」
「偵察でダーク、ライトに乗って飛べたらいいかな〜って」
「目立ちません?」
「むしろ目立って返り討ちにすればいいでしょ」
メロディの言うことも一理あるな
12時前になり、いつの間にか何もない白い部屋に立っていた。周囲を見回しても誰もいない
「やぁ、アルトくん」
壁にモニターが現れてメガネを掛けた女性が映っている
「私は上松、FROの統括かな」
「その偉い人がただの学生に何のようですか?」
「君にミッションを与えるから見事クリアしてくれたまえ」
「それは別に構わないですが」
「君に与えるミッションは個人と団体戦は1人で戦ってくれたまえ、この意味は分かるだろ」
「不機嫌になりますよ、あいつら」
「君のお供たちのことだね、2日目のサバイバル戦は好きにしていいから1日目は1人で戦うんだ。」
「それだけなら受けますよ、そのミッション」
「報酬は後日、個人的な報酬とこの事は口外しないように」
上松さんとの取り引きが終わり、また光に包まれた。
目を開けると目の前にはミリアがいた。
「アルトくん、大丈夫?」
「大丈夫だ問題ない」
「お兄ちゃん、個人戦行くよ〜」
レイに腕を引っ張られながら移動、お供たちも付いてきている
選手控室は自国のメンバーしか入れないようになっており、入口を開けると試合会場に直通のようで壁にはトーナメント表が貼られている
トーナメント4ブロック、俺はAブロックでレイはDブロック、当たるのは決勝か
チーム戦は2ブロックだけだ
「マスター、試合出たい」
「君たちは2日目のサバイバル戦まで温存しておくことにしたから頼むな」
スキルのクールタイムなどは通常通りだが必殺だけは今大会中のみ、1日2回までの使用が可能になっている
「ロザリー、『ブラッディローズ』を借りていい?」
「構いませんよ、これを私だと思ってお使いください」
「使いづらいよ」
ロザリーから『ブラッディローズ』を借りれた、なんちゃってガン=カタが出来るぞどこでやろうか
「お兄ちゃん、1回戦目だよ」
「早くね」
トーナメント表の対戦相手には韓国と国名だけ書かれていた。
やった〜イケメン狩りじゃ〜
「メェ~」
「トレノ、付いてきちゃった」
「メェ~」
「見てるだけな、戦闘に参加したらダメだぞ」
「メェ」
トレノはのほほんとしている少しマイペースな所もあるけどある賢いパンダだからな〜
リングに上がると対戦相手はすでに待っていた。
「お前が日本で有名な魔剣士だろ、俺様の敵でもないな」
対戦相手の韓国のイケメンはロングソードを持っているため、剣士系のジョブだというのが分かる
「はいはい、醜態さらすなよ」
「華麗に勝ってやるよ」
どうやってボコるか考えていたら試合開始の合図が鳴り、接近して切り込みに来たが遅すぎるため、斬るモーション途中に腹に蹴りを入れノックバックさせた。
「弱い、遅い、もっとやる気だせよ」
スティール系は使用不可になっているため、ゴルトで舐めプはできないため、『海銃剣リヴァイアサン』を装備
足元を撃ってびびらせ後方へ下がった。リングから落ちても負けなため 足元を集中的に撃ち続け、いつの間にかリングアウトしており 俺の勝ちが確定した。
リングから降りる所を狙って後ろから襲いかかって来たが銃剣で胸を貫き、発砲するとHPが全損して消えた。
プレイヤーとしてのスキルレベルの低さと単純なレベル差を見せつけた試合だったと思う
この試合終了後に襲いかかった韓国側はペナルティを食らった。
 




