魔剣と魔槍を探す旅3
9月11日火曜日
昼休みいつもながら昼食を教室で食べている 山本と水谷カップルは別々みたいだ イチャつかれてもな
「レンくん、昨日からどこに行ってるの？」
「ダンジョンの最高難易度に挑戦中 魔剣と魔槍を探す旅に出た」
「ミリーゼも言ってな〜あの子健気で良い子だよ バイク完成してるからね」
「ワールドPVPでお披露目だな」
「草薙、悪い顔してるわ」
「死体をバイクで轢き殺すくらいだからね 死体蹴りみたいな感じで」
食事中に話す内容じゃなかったな、水谷の右手が光ったように感じた。
「草薙、収穫は？」
「魔剣が1本と魔槍が1本、魔剣は庭園を作るのに適した能力で魔槍は攻撃よりだな」
「庭園って何作れんの？」
「花に野菜、果物は作れる、毒草とか食虫植物、あの大きさなら食人植物かな」
「なにそのパックンフラワー」
「レンくん、クランハウスの庭を庭園にしようよ」
「いいけど、俺は畑作りたい」
「草薙」
「どうした？水谷」
「男子って女子の何が好きなの？」
「哲学かよ、人によるな 大門は小さい子が好きだろ、山本のことだからツッコミ役とか間違えた時に水谷なら修正してくれるだろ そんな感じちゃう？」
「恵、山本とはどこまでやったの？」
三島、ストレート過ぎるだろ 俺が聞いたら殴られるな
「手を繋いだくらいよ、ケイも緊張してるしがっついてくる感じじゃないから」
「山本くんのことケイって呼んでるんだ〜恵ちゃんはなんて呼ばれているの？」
「メグ」
「初々しいカップルだね〜青春だな アオハルだよ」
「華ちゃん、言い過ぎだよ 恵ちゃん顔真っ赤だよ」
何も答えずに静観していると水谷に睨まれた
20時頃、俺と怜、アーニャはログインして昨日の続きから6階層からは武器持ちのゴブリンやホブゴブリンが出現した。
10階層のボスはゴブリンキングとゴブリンジェネラルが3体、弓や剣、魔法を使うゴブリンが大量に現れた。
ゴブリンキングが召喚スキルを持っているため、ゴブリンキングを仕留めないと永遠に出現する。
「レイ、キングを暗殺してこい」
「うん、分かった」
「アルト、動きを鈍らせたり出来る？」
「多分出来る」
アルトは『魔剣コキュートス』を装備して、地面に突き刺すと地面が凍っていく
「転けて滑るから気をつけろよ」
「了解」
アルトの『飛斬』とエルの弓で弓持ちや魔法を使うゴブリンを仕留めていき、こちらに向かってくるが滑って身動きが取れないゴブリンを残りのメンバーで倒していく
レイによるキングの暗殺が成功するとゴブリンの召喚が無くなり、残りのゴブリンはダークとライトのブレスで全て駆逐した。
「大鎌か」
「タンスの肥やしだね」
大鎌を使う職業は限られている ドロップし難い、技が使いにくい、武器としての扱いが難しいため、ほとんど大剣か戦斧を選んでしまう。格好いいんだよな〜
「マスター、私が使えますよ」
「セルにあげよう」
「大鎌技をご覧見せましょう」
「鎖鎌なら使えるのにな〜」
レイに鎖鎌は似合わないな〜
11層からはゴブリンジェネラル、トロールが出現した。
トロールが特に面倒くさい、巨体で攻撃が当てやすいが耐久力が高く攻撃力も高い 1番厄介なのが自己再生能力、ラノベに出てくるトロールそのまんまみたいな感じだ
「御主人様、トロール相手はお任せを」
ロザリーは『ブラッディローズ』に血を纏わせてトロールを一突き、トロールの身体は崩壊していった。
「ロザリー、何をした？」
「血毒を流し込み、内部から崩壊しました。御主人様も同じ様なことが可能です。」
トロールは俺とロザリーが対応、ジェネラルゴブリンとその他は残りのメンバーで対応して15階層に到着した。
15階層のボスはボストロール、通常のトロールより3回りほど大きい
「ロザリー、『ブラッディローズ』貸して」
「どうぞ、御主人様」
ロザリーから『ブラッディローズ』を受け取り、『ブラッディロード』を装備してから
「『真名解放』」
『ブラッディロード』は黒い拳銃、『ブラッディローズ』は紅い拳銃に変化し、両方とも薔薇のシンボルが着いている どちらも自動式拳銃 オートマックだ
『ブラッディロード』の方は『ブラックローズ』
『ブラッディローズ』の方は『クリムゾンローズ』
なんちゃってガン=カタをしたり色々やっていたら倒してしまった。
「15階層まで終わったな」
「アルト、20階層まで行く？」
「『真名解放』使っちゃったし帰るか」
セーブポイントからダンジョンを出て、森の中へロザリーの屋敷に入ってからログアウトした。
