誘拐事件を追え4
Cチーム
アルトとロザリーは貴族街にある高級バーの地下にあるVIPルームにいた。
「ここまでは簡単でしたね」
「問題はここからだろうな」
セル、エルの話ではだと悪魔は上位の者なら魔界からこちらへ干渉できる
中位の悪魔だと乗り移る方法がある 乗り移る相手との相性があるため、失敗が多く今回の死体は乗り移りの失敗
下位の悪魔は上位、中位のおかげでこちらに来ることが出来るらしい
他には悪魔召喚の儀式がある
悪魔に乗っとられた人間や擬態した悪魔の見分けかたは2つ、身体の何処かにある悪魔の印を見つけるか聖水をぶっかけるだ
ゲームを初めて3ヶ月、悪魔と遭遇する回数は多い気がする
「旦那様、どういたしますか?」
「どうしようか、ロザリーのドレス姿は似合ってるな」
「ありがとうございます。ミリーゼさんと比べてどうですか?」
「とても難しい質問だな」
「ふっふふ冗談です。いたずらしたくなりました。」
いつもよりロザリーは自然体に見える 綺麗な女性の笑顔はとても良いものだ。
「そろそろ動くか」
「そうですね」
エルからもらった悪魔を見つけるだけのコンパスを確認するとコンパスは周り続けて止まる気配がない 今いる地下室にいる人間はほとんど悪魔だということだ。
現在地下室には俺とロザリーを除いて7人いる
「ロザリー、これを渡しておくぞ」
「旦那様、これは何でしょう?」
「中に水が入っていてな、手で握れる作りをしているだろ このTrigger部分を引くと水が出るんだ」
「なるほど、ガーデニングには便利な道具ですね」
フィオ特製の霧吹きだ、水を吹きかけるだけだと思うなよ、3段階式で通常の霧吹き、小さな水弾を出すモードと霧を発生するモードがある 中に入っている水は聖水だ
「ロザリー、頭の部分を3に変更してからTriggerを引くんだ」
「はい、やります」
ロザリーが霧吹きのTriggerを引くとあっという間に地下室全体が霧で包まれ、痛いや苦しい、嗚咽を出す声が聞こえてくる
「作戦通りだな」
「旦那様、これ貰えますか?バラを育てたいです」
「吸血鬼にはバラだもんな、フィオには言っておくよ」
霧が晴れると、擬態が解けた下級悪魔が5体倒れていた。
「旦那様、2人いませんわ」
「あそこの扉から逃げたようだな」
「追いますか?」
「追いかけるしかないだろ」
アルトとロザリーは逃げた2人を追いかけるため扉の先へ
「下水道」
「臭いがきついです」
「帰ったら風呂だな」
「一緒に入りましょう、そうしましょう」
「ミリーゼとはまだなんだけど」
「ミリーゼさんも一緒ならいいですよね」
ロザリーはいつもよりも圧が強めだ、ここで折れるわけには行かない
「仕方ないな〜」
「やりました。それではちゃちゃっと狩りましょう」
「逃げた方向分かるのか?」
「あ」
アルトはコンパスを取り出した。
「ロザリー、ついて来い」
「お供します。永久に」
「愛が重い」
「従者としてですよ」
アルトとロザリーは逃げた2人の追跡を開始した。




