男の意地を見せろ4
「アルト、余裕があれば足も頼むぞ」
「注文多いぞ」
「お前なら出来る」
別で戦っている、ダークを回収して前線へ加わる
「お、アルト来たな」
「昨日ぶりです。」
前線で戦っているタイジがいた、昨日リアルで会ってるしミロクのお兄さんなんだよな〜
「敬語はいらんぞ、ゲーム内ならみんなそうだろ」
「あ、ああ、そうだな」
ゲーム内でも敬語を使えとかいうプレイヤーはいる 相手の顔や年齢が分からないからと言う理由もある
敬語がいらないプレイヤーは効率重視なプレイヤーが多い、いちいち敬語で話していると不便だったりするからだ
「前線を交代するから休憩に入ってくれ」
「了解、頼んだ」
タイジや他の前線で戦っていたプレイヤーは下がり休憩に入る
「ダーク、暴れていいぞ」
「ギャウ」
ダークは咆哮を上げ、いつもの子龍サイズから4人乗り出来るくらいの大きさに変化した。
「お前、またデカくなったんか」
「ガァァァァーーー」
アルトは『蛇龍魔剣ミストルレイヴ』を装備して横薙ぎに魔剣を振ると蛇腹剣のように刀身が伸び、サハギンの首を狩っていく
隣ではダークが『ドラゴンブレス』をクラーケンの足へ放ち、焼けた香ばしい匂いが周囲を漂う
アルトはダークの背に乗り、流星群をしようとするが
「待て、ストップストップ」
「えロフじゃん、どうした?」
「流星群禁止」
「なんでよ」
「二次被害の津波が起きる可能があるから、ケー5が言ってたぞ」
「チッ」
えロフは後方へ戻って行った、ケー5にメッセンジャー役をさせられた憐れなやつに見えてきた
『太陽の剣サンライトソード』に装備を切り替えた
「『シャドーミラージュ』『バーニングサン』」
アルトは影で分身を作り出し、天からの業火球を2発サハギンとクラーケンの足に向けて放ち着弾、広範囲への爆発の衝撃と爆風が起きた。
サハギンの集団とクラーケンの足を全て倒すことが出来た。
「時間はまだ昼、天候も晴れだから威力は上がってるはずだ」
アルトは余裕を噛ましていたがクラーケン側は第2フェーズへ以降、快晴だった天候が曇りだし雨が振り始めた。
「マジかよー」
『太陽の剣サンライトソード』は朝や昼、太陽が見えている時だけ専用の魔法が使えて強い魔剣
簡単に言うとロックマンエグゼ4のガン・デル・ソルだ、屋外だと効果時間が長くなる的な
そして海から上陸してきたのはサハギンではなく、シャークマン サハギンよりも遥かに強く、肉食 武器は歯と手に持っているノコギリ 力も強いため格闘戦も出来るため、キモイルカ先輩もびっくりする。
アルトは『魔進剣エレクトロチェイサー』に装備を変更し、分身を解除することで委譲したHP、TP、MPを返還した。
後衛側では
「ケー5‼」
「うお、ミロク」
「トレノちゃんを守りなさいよ」
「いやいや、俺、後衛なんよ」
「これだから不甲斐無い男共の戦いは見てられないのよ」
「なんで怒られてんの?俺」
「指揮官ならしっかり指揮しなさい」
「お前は俺の母ちゃんか」
ケー5もミロクも顔を赤くして黙り込んだ
「まぁまぁ、落ち着け、ミロク、怒りっぽいのを治せとあれだけ言ってるだろ」
「兄さん、ケー5のアホは何しても治らないから」
「タイジ氏、ミロクとリアル兄弟?」
「おう、そういえばアルトの所と同じだな」
「兄さん、トレノちゃんのカバーお願い」
「トレノって86か?」
「アルトのパンダのことだよ」
「パンダいたな、白龍が隣にいるから俺の出番がないと思うが」
タイジはトレノがいる前線へ向かった。
「終わったらアイアンクローね」
「俺も頑張ってるけど」
ケー5は全体の指揮を取りながら矢で援護射撃をした。




