血魔法を練習しよう
夕食は簡単にそうめんで済ましたが
「お兄ちゃん、お昼はラーメンだったよね」
「そうめんとラーメン麺類だけど別物だぞ」
「レン、そばめしとか言ってた」
「あ‼」
疲れていて、そばめしが食べたかった欲が負けていた
「明日、そばめしにするよ」
明日の献立を決めたが昼にするか夜にするか
夕食後、部屋に戻りログインした。
「おはようございます。御主人様」
「おはよう、ロザリー 血は吸うんだ」
ロザリーのような真祖は血を飲まなくても大丈夫らしいが契約者である俺の血は特別らしく、飲むと強くなるらしい
「ロザリー、肌が綺麗だよな」
「ええ、御主人様の血はデトックス効果がありますから綺麗で優秀な下僕がいると御主人様も嬉しいでしょ」
「自分を下僕っていうのは辞めよう、俺が他の人に変な目で見られる」
「ペット?」
「下僕もペットも変わらないからな」
「それでは愛人で」
「婚約者がいるから愛人は誤解をうむ」
「従順なメイドでいいです。」
「それでいいや」
部屋を出て1階へ、ダークとライトのご飯を用意する
「今日はどうしようか」
「御主人様、『血魔法』の特訓は?」
「それはありだな」
「マスター、食材がそろそろ無くなっちゃうよ」
「マスター、言伝ですがゴムの様な素材が欲しいと」
「ケー5だな、ゴムの様な素材か」
「マスター、ゴムとはなんでしょうか」
この世界、ゴムがなかったな キャンピングカーのタイヤは馬車に使う木のタイヤを4本を固めて使ってるのを4本使ってるしな
「伸び縮みできる感じの素材かな」
「マスター、スライムは?伸び縮み出来るよ」
「絶縁体じゃないからダメかな」
「御主人様、バウンドスネークはどうでしょう、跳ね回るように移動が出来る変ったモンスターです。」
「なるほどな」
「マスター、同じ地域にラバーホッパーという虫型のモンスターがいます。ラバーホッパーの後ろ脚がバウンドスネークに似たような感じになっておりますが」
「バウンドスネークとラバーホッパーを狩りに行くか」
別荘のワープ像から『ノイン』へ移動、さっさと出て密林地域にある中央の大きな木へ行き、そこから西へ移動
『ズィーベン』の手前が出現場所らしい、『ズィーベン』の門番モンスターを倒していないからまだ行けない 『ズィーベン』の門番モンスターはラフレシア見たいな、大きな花の形をした植物型モンスターらしい
「御主人様、『魔剣ブラッディロード』で戦ってください」
ロザリーの言う通りに『魔剣ブラッディロード』を装備
「『血魔法』は自身の血を媒介にした魔法です。倒した相手の血も自分の血を混ぜることで扱うことが可能になります。」
「なるほど、使い過ぎると死ぬよね」
「はい」
あ、死ぬんだ
「ですが、使った血を身体に戻すことで身体強化にもなりますし、回復もします。倒した相手の血も自身の血を混ぜることで自身の血に変化しますので」
何それ?怖、『血魔法』ってもしかして便利過ぎないか?
ドクタージャッカルを思い出すんだけど
「御主人様『血魔法』を使って『ブラッディロード』を強化してみましょう」
『ブラッディロード』で腕を切りつけ血を流した。『血魔法』が自動で発動し流れた血が『ブラッディロード』に吸収された。
「さすが、私の御主人様 『ブラッディロード』は強化されていますよ」
『ブラッディロード』からは紅いオーラが出ている
「マスター、『バウンドスネーク』を捕まえて来たよ」
エルが『バウンドスネーク』の尻尾を持って飛んで来た
「御主人様、斬って見ましょう」
「エル、投げていいぞ」
「は~い」
エルは『バウンドスネーク』を空中で放り投げて、『ブラッディロード』を『飛斬』の要領で振ると紅い斬撃が『バウンドスネーク』に命中し、一撃で倒してしまい
ついでに『飛血斬』を覚えた。
飛血斬:『血魔法』使用中『魔剣ブラッディロード』装備時のみ使用可能 ブラッディロードに吸収された血と使用者の魔剣技で初めて使用可能になる ブラッディロードに吸収された血を使う量によって派生技が多くある
「御主人様、今ので『ブラッディロード』の強化が解けました。」
「早くない?」
「吸収した血の量が少ないからです。かつての使用者は直接切りつけ、敵の血を吸収していました。」
「それって?」
「私のお父様です。すでに滅びましたが」
エルが『バウンドスネーク』を投げて『ブラッディロード』で直接切りつけ、倒して行く 『バウンドスネーク』は空中では身動が取れないため、倒すのが楽でバウンドスネークの皮と肉が集まっていく
「マスター、『ラバーホッパー』を捕まえて来ました」
セルが捕まえて来たのだが『ラバーホッパー』は逃げだし、木に着地してからこっちに向かって飛んで来た
ギリギリ回避に成功したが着地していた木は折れており、飛んで来る速度も弾丸並の速さだ
「御主人様、『血魔法 錬血成』を使い盾を作りましょう」
ロザリーの指示に従い『血魔法 錬血成』を使い大盾をイメージして作り出し、再び飛んで来た『ラバーホッパー』が激突し、『ラバーホッパー』は自滅した
「マスター、申し訳ございません」
「あんなに早いのよく捕まえたな そっちの方が凄いと思うぞ」
『血魔法』の練習は捗った、血で紅い武器が作れるんだぜ 投擲用にメスも作れた
今日はダーク、ライトを連れて来ていないため、帰りはセル、エル、ロザリーが飛べるため運んでもらいながら王都へ帰れた
クランハウスにはトムがいるため、素材を渡す
「トム、いるか」
「アルトさん、お久しぶりです。」
トムの身長はいつの間にか俺やケー5と同じくらいに成長しており、なんか凄かった
「ケー5に頼まれていた素材を届けに来たぞ」
「ありがとうございます。これで最高の武器が完成します。」
「トムは王宮鍛冶師になるのか?」
「はい」
「頑張れよ、いつでも帰って来ていいからな ケー5なら相談に乗ってくれるはずだし」
「ありがとうございます。」
部屋を出るとミリーゼがいた
「アルト様」
「城の方の用事は終わったの?」
ミリーゼは公務のためここ数日、城に帰っていた。
「はい、今日は別荘に帰られますか?」
「ケー5に素材を渡さないと行けないからな」
「それではまいりましょうか」
パーティーにミリーゼを加えて、ワープ像で別荘へ
ミリーゼは部屋に戻っていき、俺はケー5の部屋に行き頼まれていた素材を渡す
「ケー5」
「頼んだ素材は?」
「ほい」
「確かに伸縮性がある皮だな、こっちは脚か?ボウガンに遣えそうだな」
「ボウガン出来んのか?」
「おう、アイアンゴーレムの素材で鍛冶をしていたら色々とレシピが出来たんだよ 明日にはワールドアナウンス確定だぜ」
「トムにも素材を渡しておいたぞ」
「助かる、育てた弟子が王宮鍛冶師だもんな」
「トムは立派になったし、胸を張っていいんじゃないか」
「そうだな、俺は次の弟子を育てるか」
「ミリーゼとミリアが孤児院から斡旋する所からだな」
俺はログアウトした。




