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口は災いの元Z  作者: 桃色 満
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はやとちりはいかんZ

大事な事なのでくりかえすよ!

実在する地域、言葉、伝承をリスペクトしています。

しかしながら、本小説では勝手な転用と妄想が繰り広げられています。

その事をご了承の上、お読みいただければと思います。

木漏れ日の落ちるテラス。可憐なティーセットを囲み、淑女が2人お茶をしている。

今夜のパーティーの主役となるため異国から招かれた姫君達だ。異国の極彩色の華やかなキモノというドレスに身を包む彼女達は共に小柄で黒髪に黒目、顔もよく似ている。しかし、その表情は対極的だった。

「ねねさま。今夜のお披露目大丈夫かしら?」

先に口を開いたのは気怠げに目を伏せた表情と、緩慢な動きであおぐ扇子の様子にどこか傲慢さを感じる女性だ。不安げな内容の割にはどうでもよさそうな響きである。むしろ何か起きる事を期待してなのか。

「もう、あなたったら心配症なのだから。ふふ、大丈夫よ」

姉と呼ばれた女性は口元に扇子を寄せると、柔らかく笑った。よく似た容姿の妹とはまったく違う淑やかさだったが、続く言葉に周囲の侍従が凍りつく。

「だって、もうこの国はじき私達の国となるのですから」

姉の言葉に妹は安心したように頷きを返した。

「ええ、そうでしたわ。もうすぐ私達の・・・くふふ」

怪しく笑い合う姫君達の後ろで侍女が1人そっと廊下へ消える。

そしてそれをそっと見やり、姫君達はセンスの裏でそっと口角を上げていた。



事の発端は1年ほど前の事。

ジェラード王国第一王子ノアが結婚を発表するパーティーであった。

そこでノアはかねてから婚約関係にあった侯爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢キャロとの新たな婚約を宣言したのだ。

ノアは学生時代よりキャロとの交友関係が噂となり、また公爵令嬢からキャロへの虐めは有名だった。

民の間でも身分や虐めなど障害を超え愛を育むノア王子とキャロは大人気となり、世論は2人の結婚を後押しした。

そして今宵、ノア王子とキャロは他2人の王子とともにパーティーで結婚を発表されることとなっていた。

ノア王子とキャロは今夜のパーティーに想いを馳せ、これからの明るい未来を語りあっていた。侍女がもたらしたその知らせを聞くまでは。

「「なんだって(ですって)!?」」


久しぶりの投稿です。

ハイになって一日で全アップイケると思ったけど、無理でした。

拙い文章ですが楽しんで頂ければ幸いです。

1週間以内の完結目指します!

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