第三話:異世界へ
遊戯神ダイスと、穏やかな一時をすごしたダイスケ。
神の力の片鱗を見たのか、違うのか。
現状を改めて確認し、異世界へ。
ダイスと別れてすぐに、浮遊感。
文字どおり一瞬で視界が切り替わり、緑生い茂る世界へと降り立った。
草や、木や、土の匂いがして、少しの間めまいのような感覚があったが、頭を振り、呼吸を整える。
状況を、整理しよう。
まずやることは、加護とやらの確認か。
……ところで、どうやって確認するの?
「………………ステータス」
適当に呟いた瞬間、視界の左側に半透明のウインドウが。それは本当に、ゲームのステータスのようだった。
確信があったわけではないが、適当にやったら一発で成功。時間を無駄にせずに済んだ。
「どんなもの、だろうか……?」
※※※
・ダイスケ/♂/24
・LP20/20
・MP36/36
・スキル:
・・カードゲーム
・・遊戯神の加護 (大)
・称号:
・・プレイヤー
・・遊戯神の使徒
・・遊戯神の友
※※※
「これだけか? スキルや加護の説明は?」
なんの気なしにウインドウを触ってみれば、スキル『カードゲーム』の詳細が表示された。
※※※
・スキル名 : カードゲーム
・・カードデッキを使用できる。
・・所持デッキ
☆・火属性/火力優先
・-
・・デッキ
・デッキを組む
・デッキを交換する
・・カード
・所持カード
・購入
・売却
・トレード
・・カード化
・・ヘルプ
・ルール表示
・メール
・コール
※※※
これではまだ分からない。詳しくは、触ってみればいいのかな? と各項目を触ってみる。
※※※
・・所持デッキ : 所持しているカードデッキ。
☆・火属性/火力優先
・-
※デッキの属性と傾向。☆は装備しているデッキ。
・・デッキ : 現在装備しているデッキ。
・デッキを組む : カードデッキの内容を変更する。適用すれば召喚したモンスターなどもリセットされる。
適用は1日1回。午前0時 (24時)にリセット/再使用可能。
・デッキを交換する : 装備しているデッキを変更する。1日1回。午前0時(24時)にリセット/再使用可能。
・・カード : 所持するカード。
・所持カード : 現在所持するカードを確認する。
・購入 : 現地通貨を神に捧げ、ブースターパックを購入する。
- 構築済みデッキ (50枚/内、土地15枚) :
金貨15枚 (未解放)
☆ブースターパック
☆通常パック (12枚/内、☆☆☆1枚確定、土地1枚、☆☆2枚、☆8枚) : 金貨3枚
- 属性限定パック (15枚/内、☆☆☆1枚確定、☆☆3枚) : 金貨5枚 (未解放)
☆土地限定パック (10枚) : 銀貨1枚
☆ランダムパック (10枚) : 銀貨10枚
・売却 : 所持するカードを神に捧げ、現地通貨と交換する。
・トレード : 他のプレイヤーと、カードをトレードする。☆の数を合わせる必要がある。
・・カード化 : 対象の生命体以外・撃破した敵をカードにする。また、カードを実体化する。
・・ヘルプ
・ルール表示 : ルールを表示する。
・メール : 他のプレイヤーにメールを送る。
・コール : 他のプレイヤーに電話をかける。
※※※
『ヘルプ』の項目の下に『ルール表示』ってあるじゃないか。
ここが大事だよな。
……他の子たち、『ステータス』の一言を言えるのか……?
いや、今は、俺がルールを頭に入れておかないと。
※属性エネルギー
土地より生み出されるもの。そのエネルギーを利用して魔法を行使する。
例 : 火属性エネルギー、略して火エネ、火。
※土地
属性エネルギーを生み出す場所。
・火属性 : 山、火山、岩山、荒野、砂漠など。
・水属性 : 海、湖、川、池、雪原、氷山など。
・木属性 : 森、林、樹海、草原など。
・光属性 : 町、城、砦、畑、街道など。
・闇属性 : 墓地、地下、生ごみ捨場、毒沼など。
・無属性 : 建物、資材置場、機械類など。