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【書籍2巻2/10】感情を殺すのをやめた元公爵令嬢は、みんなに溺愛されています!【コミカライズ】  作者: 夕立悠理
二章

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変わったこと

私が振り向いて笑みを向けると、アレクシス殿下も嬉しそうな顔をした。それから、ふと、で心配そうな瞳で私を見つめる。

「ブレンダ、最近変わったことはないだろうか?」

 いいえ、と首を振ろうとしてはっとする。全く変わったことがないわけじゃない。私は――アレクシス殿下に恋をしたから。でも、そんなこと、アレクシス殿下に言えるはずない。


私のこの恋は、誰にも秘密だ。


 どう、言おうか。答えに悩んで考え込んでしまう。

そんな私を覗き込み、アレクシス殿下は新緑の瞳を合わせた。


「ブレンダ?」

「!」


 アレクシス殿下の瞳に見つめられて息が出来ない。

 好きな人に、ただ見つめられただけで、こんなにも呼吸が難しくなるなんて知らなかった。知りたくなかった。


「い、いえ。あの、その……」


 声まで震えてしまっている。これではアレクシス殿下にばれてしまうわ。


「少し考え事をしていて……」

 咄嗟に思いついた嘘は、自分でも呆れるくらい稚拙だった。けれど、優しいアレクシス殿下はそれを指摘することなく微笑んだ。


「そうか。それにしてもブレンダは、可愛らしいな」


 可愛らしい。たったひとつの言葉にさえ、意味を探してしまう。今、何で可愛らしいっていってくれたのかな、とか。こんな私のことを、まだアレクシス殿下は好きでいて下さるのかな、とか。アレクシス殿下とどうにかなるつもりもない、私が考えていいことじゃないのに。



「ところで。先ほど尋ねたことに戻るが、何か変わったことはないだろうか? 特に体の不調など」

「? いえ、ありません」

 何でそんなこと聞くんだろう。……なんて、元婚約者を気遣ってくれているだけだわ。

「そうか。それなら良かった」


 アレクシス殿下が安心したように微笑む。


「――は本当なんだな。伝承通りだ」


 ぼそぼそと小さな声で呟かれた言葉の途中は聞き取れなかった。それにしても、伝承って?

「え?」

私が首をかしげると、アレクシス殿下はいや、何でもない、と首を振った。


 すごく気になる。でも、アレクシス殿下は王族だから、私のような平民には伝えてはならないことだったのかもしれない。それなら、気にしても仕方ないかな。

 そう思いなおすことにして。


「アレクシス殿下は私の体調を心配して、わざわざ声をかけて下さったんですか?」

「それもある」


 ……も?


「一番は――、そうだな」

 急にアレクシス殿下は、頬をかいた。これは、緊張しているときの癖だ。どうしたんだろう。

「今度の休日に、よければ共に出かけないか」


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― 新着の感想 ―
[気になる点] アホクシスお前… 王家から監視はついてないのかな、自分から婚約破棄した結果平民に堕とされた元婚約者に呪術使ったとか懲罰モノじゃないの… [一言] ブレンダが幸せになりますように!
[一言] アレクシス…絶対先々で後悔するぞ? 早く目を覚ませ!
[気になる点] せっかく面白くなって来たのに物語がぶつ切りで思いきり入っていけないのがとても残念に思いました。話が動いてから更新が遅いし、1話も短いので勿体無い様に感じます。
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