あなたは今死にたいですか?
帰宅の電車です。
がたんごとん。
精神科受診後。
女医に怒鳴り散らした母親がとても恥ずかしく思え
帰路は一言も口を開けなかった。
母親も殆ど口を開かなかった。
きっとお互いがお互いを
「恥」
だと思っていたのだろう。
私からすれば、恥だと思うならば
いっそ切り捨ててくれた方が楽なのに。
翌日朝になると両親に
病院に行く
と言われた。
どこの?なんで?
全ての疑問に返答はなかった。
この頃、
最初の3日で5キロ
5日で7キロ
1週間で10キロ体重が減った。
そんな私を車に押し込み
父親の運転のもと、
病院とやらに向かった。
着いたところは恐ろしく大きい精神科専門の病院だった。
長い間待合室で待たされる。
吐き気と手の震え目眩が襲ってくる。
辛いと言える相手もなく
ただひたすらじっと耐えた。
やっと名前が呼ばれる。
ふらふらしながら診察室へ向かう。
母親も後ろをついてくる。
また怒鳴り散らすのか…
昨日の光景が頭に浮かんだ。
「この子は病気なんですか?違いますよね!?」
開口一番それか…
本当に恥でしかなかった。
問診票に目を通し、
いくつかの質問の後
医者は母親に、後で呼ぶから診察室から出るように言った。
医者からいくつかの質問をされる。
母親が居ないせいか素直に答えることが出来た。
「最後に質問があります。
今あなたは死にたいと思いますか?」
ハッとした。
あ、私ずっと死にたかったんだ。
消えたかったんだ。
ぼろぼろ涙が出てきた。
「…しにたいです。」
すごく小さな声だったと思う。
やっとの思いで絞り出した声が医者に届いた。
母親が再度診察室に呼ばれる。
医者は何か言い出そうとした母親の声を遮って言った。
「病床が空き次第入院させてください」
母親どころか
私まで目が点になった。
昔を思い出すのがとても困難なくらいには
19-21歳くらいの記憶が無い。
思い出せる範囲で書いているので
きっともっと色々あったと思う(^q^)