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現状確認1
………
……………リィ
…………アリィ、
「アリィ」
誰かに呼ばれた気がした。
私はゆっくりと眼を開けて周りを見渡した。
ここはどこだろうか?しかし、周りはよく見えない。移動しようと思っても、体は全然動かない。
「アリィ」
再び声が聞こえた。女性の声だ。声のした方に頭を動かす。しかし、あまりにも巨大な顔であった。驚いて声を出しそうになった。しかし、寸前の所で我慢する事が出来た。彼女は誰なのだろう?彼女の眼はとても穏やかであった。
「アリィ、私の愛しい娘。」
………今なんと言った!?
周りには彼女以外の人影は見えない。それに彼女は私を見ている。
…………もしかして私のことなのだろうか?
意識が遠くなるのを感じた。
私は……私は転生したのか?