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人と悪魔と混血と  作者: 河口 アイサ
1/1

イドウ

2216年、5月の某日のこと。

ましっろな廊下を歩く。後ろから足音が。

「ゆうちゃん、おはよっ」

フワフワの長い髪を揺らしながら、りさが話しかけてきた。

「おはよ、稜も。」

ゆうちゃんこと三隅 勇気は、りさの後ろに立ってた少年に挨拶した。

「何だよ、ついでみたいな言い方。」

呟きを無視し、2人と教室のような部屋に入る。

楽しそうな会話が聞こえるその部屋は、およそ20人の子供がいた。

年齢はまちまちだが、それぞれの話題で盛り上がる姿はほほえましい。

彼らに共通するのは、心に残った深い傷。

悲しい過去と恐怖が一人ぼっちの彼らを作った。

僕は窓側の自分の席―といっても決まってないけど―に着いた。

ガラッと音を立てて―立ってないけど―ドアが開いた。

長い黒髪の女性が入ってくる。部屋の中が静かになる。

「えー突然だが、前回のテストに合格した者は前に出て来い。」

無表情で言われ、怒られるのか分からないまま前に出る。

テストとはペーパーテストではなく、体力テストのこと。

そして、合格者とは、僕、稜、りさ、その他8人のこと。

計11人はビクビクしながら前に出た。

りさに限っては、手がメチャクチャ震えてる。大丈夫かよ。

女性が口を開く。ゴクンと息をのみこむ。

「この11人には、今日から自衛隊の特殊部隊に入ってもらう。」

「「ええーーーーー?!」」

見事にハモった11人は、他の人とともに大混乱に陥った。

(おいおい、何言ってんだよ……。)










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