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スパイシーチキンん頼んだらスパイのシーチキンが現れる

作者: タヌカヌ

スパイシーチキンください

とある田舎のこじんまりとした飲食店 地元の人も知ることは無い湿気深い場所 そこでは毎晩毎晩不思議な世界が広がる。

「スパイシーチキンをください」

それはメニューのいちばんうしろにひっそりと書かれている。

「スパイ シーチキンだよ」

スパイのシーチキンが現れたのである。そいつはマスクにサングラス

素顔を隠し何者かはわからない。ただ何故か懐かしい香りがする。

スパイのシーチキンが出てきたことに僕は困惑する。

スパイシーチキンを頼んだのは真実だがスパイのシーチキンが来るとは思っていなかったからだ。

店長にクレームを入れるか考えた。しかし目の前にはスパイのシーチキン キャンセルするにも気まずい。

さらにスパイシーチキンを頼んだのは僕でありスパイのシーチキンが出されても間違ってはいないのだ。

僕はしばらく状況が理解出来ず黙りをこいた店内にはただならぬ空気がシーチキンと僕の間でながれる。

「何のスパイをしているの?」僕はシーチキンに話しかけた。重い空気に耐えきれなかったのだ。

シーチキンは何故か顔を赤くして話さない。


気まずい


何が目的でスパイをしているの?


僕は話しかける。

シーチキンはそれでも顔を赤くして何も話さない。


無言の間


短い時間がとても長く感じる。

目の前のスパイのシーチキン どうすればいいのかわからない。

長い長い時間の間が一瞬で過ぎ去る。

シーチキンもそれを感じているのだろう。口を開こうとして何度も諦めていたりモジモジでしたまに目を合わせては逸らす。


重い空気の中

「言っちゃいなよ シーチキン」

明るい声が店内にこだまする。空気が明らかに変わった。 店長の声だ。


シーチキンはボソボソした声で何かを話している。


シーチキン

「うぅ 単刀直入にいうね。 僕は君のスパイなんだ。」

途端に何を言っているか分からなくなる。唇に冷たい感覚がある。世界が止まった。

シーチキンが僕にキスをしている。状況を理解する前に肌で感じる。

シーチキンがとなんに話す。

「君の唇を奪いに来た。」


第1話 「泥棒」

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