41話 ニーベルン大学
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翌日は、昨日の大雨から打って変わって快晴であった。
ドラゴンテイルの前には、レティシアとヨシュア、ヴィスタイン、更には護衛の騎士たちが集まっていた。騎士たちには今日は護衛はいらないと伝えたのだが、仕事だと言って聞かないのだ。お店はニャルに任せることにした。
「ヨシュア、余計なこと言っちゃ駄目よ?」
「誰がひと言多いって?」
「あら? 分かってるじゃない?」
学者と言えば気難しい印象がある。ヨシュアが余計なことを言わないように祈るしかない。
「そう言えば、ミレーユはどうしてるの?」
「医者に預けてある」
ヴィスタインは何故か複雑そうな顔をしている。レティシアはそれが少し気になったが、努めて明るい口調で出発を宣言した。
大学は城を囲む城壁の近くにある。ニーベルンはそこそこ大きな街なので、多少時間はかかったものの、一行は迷うことなくたどり着いた。
一行の前にはまるで来訪者を飲み込まんばかりの大きな門がそびえ立ち、開かれた門から覗く建物はレンガ造りで、荘厳で重厚感のある建築様式だ。綺麗に組み上げられたレンガ壁には芸術品のような美しさがあった。
早速、大学の中央入口から中へ進むと、受付があったのでレティシアが持参した紹介状を見せる。受付嬢が案内してくれるらしく、先導役を買って出た。歴史がある大学と言うこともあり、建物は年季が入っており、床に敷き詰められた絨毯はどこか厳かな雰囲気を醸し出していた。
時々、大学の生徒たちとすれ違うが、皆一様に希望に満ち溢れた表情をしている。レティシアが、初めて訪れた場所の空気を楽しんでいると、受付嬢が建物の外に出て、緑溢れる林の中の小道を進んでいく。恐らくこの林は人工的に造られたものだろう。
「この建物内にあるんじゃないんですか?」
「ええ、トゥーリ先生の研究室は離れになっておりますので」
しばらく歩くと、受付嬢が歩みを止める。その場所にはレンガではなく、木造の建物が立っていた。それもかなりの大きさである。レティシアは気を引き締めて、気合を入れ直す。この建屋を見るだけでシャーレ・トゥーリと言う人物が如何に重要な地位にいるのかを理解したからだ。
「こちらがトゥーリ先生の研究室になっております」
受付嬢がドアをノックする。すると、すぐに返答があった。
護衛の騎士以外が部屋の中へ入る中、レティシアは入口の前で立ち止まると頬をピシャッと叩き気合を入れ直した。
シャーレ・トゥーリなるハイエルフがどのような人物なのか分からない。
それに新技術や知識は秘匿されるものだ。
ことが鎧病に関するもの故にレティシアは、緊張しつつ部屋の中へ一歩を踏み入れた。
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