12話 雷光石の使い道
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レティシアは、雷光石を持って街の外れにある一軒のあばら屋を訪れていた。そこは家の姿からは想像もできないような大人物が住んでいる。神星術の第一人者で、その力は古代神と敵対した魔帝の僕である魔神すら滅ぼすと言われたらしい。そんな英雄とも言える人物が、今では隠居して神具や魔具を作って暮らしていた。
「こんにちは。スレイアさん」
ドアをノックして中の様子を窺うが返事がない。建て付けの悪いドアはギギギと軋んだ音を立ててレティシアを出迎えた。
「いらっしゃらないのかしら?」
店内には明かりが灯っている。もしかしたら聞こえていないのかも知れないと、レティシアが再び口を開きかけたその時、奥から紫色のローブを着た老婆が現れた。歳の頃は九十くらいだろう。その割にはまだまだ若い生涯現役を掲げる人であった。
「ん? 誰かと思えば、嬢ちゃんじゃないか。どうしたんだね?」
「あ、お久しぶりです。スレイアさん。実は珍しい物を入手しまして……」
レティシアはそう言いながら、いそいそと雷光石を取り出すと、スレイアの前に置いた。すると、スレイアの目が大きく見開かれ、その瞳には輝きが宿る。
「わっしゃっしゃ! こりゃ珍しい。雷竜のものかえ?」
「分かるんですか!?」
「昔、炎竜を倒した時に似た物が取れたのさ。えーッと火炎岩と言ったかね」
「炎竜ですか!? すごい!」
「それでこの結晶をどうする気だい? 武器にするなら鍛冶屋だし、ここに来たってことは杖にでもするつもりかえ?」
「はい。是非、スレイアさんに雷光石で作って頂きたくって!」
「そう言ってもらえると嬉しいもんだねぇ……。何か希望はあるかえ?」
「お任せします。殴るも良し、理術や魔術を使うも良しの杖ができるとありがたいです」
レティシアは希望と予算をスレイヤに伝えると、杖の素材や納期について二人で時間をかけてじっくりと話し合った。
「分かったよ。最高の出来に仕上げて見せるから、楽しみにしときな」
そう言うと、スレイヤはニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
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