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出会って間もない頃 5
「どんな生き物にも、魂っていうものが存在する。魔法は肉体でなく、魂の力で使うことができるんだ」
「つまり…ハイネは幽霊という状態で、身体はないが、魂があるが故に魔法は使用できると」
「そう。ひとつだけどね。そして人によって魔法の素質には差がある。素質の高い人は強大な魔法使いになる可能性を持っている」
「素質のない者は?」
「努力の積み重ねで大成した魔法使いもいるよ。技術がないと素質も使いこなせないこともあるしね…あと、どんな魔法使いでも生涯一度だけ、最強の魔法を使う方法がある、かな」
「ふむ……」
「…まあ、長くなるから続きはまた今度ということで。もう暗いけど、寝るの? この子はもう寝そうだけど」
「……▲」
「ああ。眠くはならんが、たまに休息を取った方が内部の状態が良くなるからな。ハイネは?」
「大丈夫。わたしねえ、寝ないの」
「?それは幽霊だからか?」
「いや、生まれてから一度も眠ったことなくてさ。眠くもならないし。なんかそういう体質みたい、たぶん」




