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はぐれ三人  作者: agdpm0w
第七話 寿司屋閉店前
42/61

2 (表)

「私は公用語以外は話せない」

「わたしは…他の言葉も多少勉強したことあるけど、ここの言葉は全然知らないわ」


すると、がらりと扉が開いた。三人は慌てて身を縮める。

中から出てきた身なりのいい男は一行には気づかなかった。扉を閉め直すでもなく、道をとぼとぼと歩いて去っていった。


スペアは開いたままの扉をそっと覗いた。

店の中央にある台の向こうに、白い服の男がいた。彼はやにわに棚にあった瓶をつかみ、中身を一息にあおった。

「!」

よろけて、膝をつく。スペアは思わず店に踏み込んでいた。

男が上げた顔は真っ赤だった。すぐに駆け寄り、仰向けに倒れかかった男の背を支え、覗き込む。


「××××…××。×××××××××」


スペアは男の様子を観察しつつ、手にある瓶に目をやった。アルコールの香りが鼻を刺す。

(酒瓶か…)

まだ店の外にいるハイネと赤ん坊も、暖簾の隙間から中を見ていた。

(酔ってるだけみたいね)

(≒〇&)

「…×××××、×××××××××××。××××××××××、×××××…××××××…」

酔っ払いはべらべらと話し始めた。しかしその言葉はやはり、スペアにとってもハイネにとっても、全く意味が分からないものだった。

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