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はぐれ三人  作者: agdpm0w
第四話 真冬の蝉
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2

「っていうのが、村に残っていた言い伝えらしいよ」

「……」

「♪︎?」

「この村は、だいぶ奥まったところにあるから来る人は少なかったけど、独自のお祭りと素朴な人たちのいる村、っていう評判だったみたいね」

「…言い伝えの中の『悪魔』とは、何のことなのだろう」

「昔のことだからもう分からないけど、学者の見解では、自然発生した有毒な気体…ガス?じゃないかっていわれてるんだって。閉め切った洞窟だしね、充満して…自然発生じゃなくて誰かの仕業だとか、ガスじゃなくて水の汚染だったみたいな説もあるらしい」

「♪︎!♪︎?」

「それから?」

「村の人たちは明るく楽しく暮らし続けていたんだけど、ある日、様子のおかしい人が出てきたんだ。また『悪魔』が現れたと思って、彼らは言い伝え通り、お祭りが悪魔を退治してくれると信じた」

「?…それも有毒ガスか?」

「ううん、感染症」

「…」

「全員で一生懸命歌い踊り続けて、そして、こんなことになってしまったというわけだ」

「……息のある人は?」

「いないよ。見つかったときにはもうだいぶ時間がたってて」

「…凄惨だな」

「ほんと。だれも近づきたがらなかったわけだね」

「♪…■」

「これだけの人数だと、村奥の墓地では収まりそうにない。少し広げるしかないか。血縁も分からないな、一人ずつ・・・」

「そうだねえ、がんばって。わたしらは別にやることがあるから」

「%+!」

「どういうことだ」

「さっきから音が聞こえるでしょ?」

「…言われてみれば、わずかに歌声や太鼓の音が」

「『わずかに』ってことは、スペアは全員の認識はできてないんだね。わたしはちょっとうるさいくらいに思うわ・・・あの辺で村の人達がお祭りをやってるのさ」

「それは・・・まだ自分たちに起こったことに気づかないでいると」

「うん。こうなっていると思ったから、この仕事引き受けたのよ。さあ天使様、みなさんを天国に導いて差し上げる準備はいいかな?」

「〇♪!」

「ちょっとノッてる? 明るい音楽だもんな。きっといい村だったんだろうね、ここは」

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