秘密基地
昨日はディスティニーランドに行って、剛君達にお土産を渡しに行くのであった。
丁度、つまらない授業が終わって僕と小百合さんは立ち上がり、即座に家に帰って行くのであった。
今日も小百合さんは自分の家にランドセルを置いたら、僕の家にやってくるのだった。
小百合さんがやってくると、朝までお仕事をしていた、お母さんを起こして、剛君達と合いに行くのであった。
ちなみに僕と小百合さんは小説の勝負をしているので、麻美ちゃんがいると思われる図書館に行くのであった。
僕が運転する自転車に小百合さんを乗せて行くと、麻美ちゃんは懸命に小説を書いていたのだった。
図書館は静かにしないといけないので僕と小百合さんは昨日ディスティニーランドで買ったお土産を渡すのであった。
「麻美ちゃん麻美ちゃん」
「何よ!」
僕と麻美ちゃんは小声で言葉を交わして、
「これ」
と言って昨日ディスティニーランド買ったスノーマンを渡した。
「昨日僕と小百合さんとお母さんでディスティニーランドに行ったんだ。そのお土産」
「えっ!いいの!」
「もちろん」
と小百合さんは言った。
「うわー綺麗」
麻美ちゃんは気に入って貰えて良かったと思っている。
「ありがとう」
「どういたしまして」
「いつまでも私達のライバルであって友達でいてね」
「そんな事分かっているわよ。とにかく昨日は剛達と秘密の基地を作ったんだ」
「秘密の基地?」
何か面白いような気がしてきた。
「多分、今頃、剛と厚と明と凛で亜希子お母さんに招待していると思うの。行ってみない?」
「「行ってみたい」」
僕と小百合さんは興奮して大きな声を上げてみんなに迷惑をかけてしまった。
それよりも僕と小百合さんは麻美ちゃんが言う秘密の基地に行ってみたいと思った。
図書館を出て、土手沿いを自転車で行くと、いつもバスケをしている剛君とあっ君と明と凛はいなかった。それにお母さんも。
「あれ、いつもみんなでバスケをしているのに、何で今日はいないのだろう?」
「それはきっと麻美ちゃんが言っていた秘密の基地にいるんだと思うよ」
「じゃあ、純君に小百合ちゃん、秘密の基地まで案内するよ」
そう言われて僕達は秘密の基地へと案内された。
秘密の基地に案内された場所は、何やら廃バスの様だ。
「あの中にみんないると思うから、とりあえず中に入ろう」
中に入るとそこには剛君とあっ君と凛ちゃんと明とお母さんが語り合っていた。
「おお、麻美、純君も小百合ちゃんも連れて来たか」
剛君が僕達を歓迎するように言う。
廃バスの中は広々としていた。
するとお母さんが、
「あら、純君に小百合ちゃん、来てくれたのね」
「それにしても凄い秘密基地だね」
「そうだよ。昨日亜希子お母さん達がディスティニーランドに行っているときに見つけた俺達の秘密基地なんだよ」
剛君が言う。
「ここなら寝泊まりするのも良いかもしれないね」
お母さんがとんでもないことを言う。
「それじゃあ、ホームレスだよお母さん」
「でも良く見つけたわねこんな綺麗な所を、私の時代も秘密基地を作ったけれども、こんな完成度の良い秘密基地ではなかったね」
「剛、あんたが光さんに叱られて施設を飛び出した時に使えそうな所じゃない」
明が言う。
「失礼な事を言うなよ。俺は別にその為に秘密の基地を作ったわけじゃないんだ。それに光さんを怒らせたらどうなるかみんな分かっているだろ」
剛君がそう言って、みんな息をつく。
以前会ったときの光さんが怒るとどうなるか僕達も肝に銘じさせられる。
あの子供体系をした。光さんを怒らせたらきっと凄いことになるだろうと思い知った。
家のお母さんも怒らせたら怖いが、光さんの雷はどうなんだろう?
その事は置いといて、ここでも小説が書けるような気がした。
「じゃあ、僕と小百合さんと麻美ちゃんはここで小説を書いているから、みんなはお母さんにバスケを教えて貰えば良いと思うよ」
「それもそうだな。俺達にはそれぞれ夢がある。俺は絶対にBリーグに入って俺を育ててくれた光さんや、それにコーチをしてくれた亜希子お母さんに恩返しをしなければな」
剛君が豪語する。
そうだ。僕達には夢がある。
剛君の言うとおり僕も大きくなったらお母さんに育ててくれた恩を返さなければならないと思っている。
「別に恩返しなんていらないわよ。とにかく秘密基地、良いところだね、じゃあ、剛君に、あっ君に明ちゃん、今日も練習に付き合ってあげるからね」
そう言って剛君とあっ君と明と凛ちゃんはバスケットコートのある所まで秘密基地を後にした。
僕と麻美ちゃんと小百合さんはこの秘密の基地で小説を書くには持って来いの場所でもあった。
「そろそろ僕は小説を書き終えるよ」
「実を言うと私も何だよね」
と小百合さん。
「そうなんだ。私もそろそろ小説が書き終える所だよ」
と麻美ちゃん。
「よし、じゃあお母さんに見せるのは明後日だよね」
「私の実力見せてあげるんだから」
「それはこっちの台詞よ」
これは良い勝負になるかもしれない。
小説は自信を持って楽しくやる方が良いかもしれない。
そうしないと面白い小説を書く事は出来ないと思うからだ。
小説を書くことは本当に楽しい。
それと今日も学校の宿題が出ていたことを思い出した。
それは後でじっくりと家でやらせて貰う事にしよう。
それよりも今は小説の事を考えていれば良いと思っている。
そう言えば明日は学校に少林寺拳法の日だ。
明日までには小説を完成させなければならない。
よし、この無限の想像力で小説を書き終えてやる。
原稿用紙は三百五十枚までは書き終えている。
後五十枚くらいで僕の小説が出来上がる。
そう思うと明後日が楽しみになってしまう。
明後日にはお母さんに見せて、それで小百合さんと麻美ちゃんの小説を見ることが出来る。
自画自賛だがこの小説は本当に面白いと自信がある。
でも考えて見ればもしかしたら、本当は面白くない小説を書いているかもしれない。
そう思うと何か不安になってくる。
とにかく当たって砕けろだ。とにかく書いて書いて書きまくってやる。
この無限の想像力を駆使して。
小説に三人で闘志を燃やしながら書いている。
本当に楽しい。こんなこと昨日のディスティニーランドに行くよりも楽しいことだと思った。
すると僕達が没頭していると剛君達が秘密基地に帰ってきた。
「あれ、剛君達、それにお母さんもう帰ってきたの?」
「帰ってきたって、今何時だと思っているの」
僕と麻美ちゃんと小百合さんは時計を持っていない。
「今、何時なんですか?」
僕が聞くと、
「もう午後五時半よ」
お母さんはそう言って、僕と麻美ちゃんと小百合さんは、驚いていた。
何かに没頭していると時間なんてアッという間に過ぎてしまう。
そろそろ帰らないといけない時間だ。
そこで剛君は「明日もまた秘密基地に集合な」
「ゴメン明日は僕と小百合さんは習い事をしなければいけないんだ」
「習い事って何をしているの?」
剛君が言う。
「少林寺拳法を習っているんだ」
「へーお前等そんな面白いことをしているんだ。じゃあ、純君と小百合ちゃんには喧嘩では勝てないな」
そこで小百合さんが、「そうよ。以前亜希子お母さんに、少林寺拳法で中学生のお兄さんを純君は倒したんだから」
「そうなのか。・・・じゃあ亜希子お母さん、バスケも良いけれど、俺達にも少林寺拳法を教えてくれよ」




