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9.やる気、元気、晃

遅くなりました。

その場のノリで書いています。

「よう琉人、あのあとどうだった?」

「ん?あぁ、晃か。楽しかったし、また行きたいって言っていたよ。次はスポーツでもいいかもな?」

 学校について早々琉人に話しかけてきたのは、にやにやとした表情の晃だった。殴りたい。


「ま、お前の服も充実したし、それもいいかもしれないけれど、そろそろあれだぞ?」

「あれってなんだ?」

「あぁ、お前はこの学校に来たばっかりだったな!あれというのは林間学校の事だ!」

 そういえば、学年行事一覧に書いてあった気がするが、林間学校だなんて、あまり気に留めていなかった為、覚えていなかった。


「で、この林間学校が何か関係あるのか?」

「この林間学校の目的は、仲を深めることだ!」

「仲?クラスを見ても仲が悪いようには見えないし、入学からもう2ヵ月も経ってるぞ?」

 実際、周りを見てもひとりになっている人などは居ないし、この季節にやる意味が分からなかった。


「ちゃうちゃう、男同士女同士は既に仲がいいねん!わてらに足りひんのは、男女の仲や!」

 晃が叫んだせいで皆がこちらに注目している。

「似非関西弁を話すな。叫ぶな。席に戻れ」

「辛辣ぅ!と、とりあえずこの林間学校は男女ペアなんだ!つまり…ここで同じ班になれたらかなり昔の雰囲気を取り戻せるんじゃないか?」

 ふむ…確かに活発だった咲良なら、林間学校ならその可能性はあるが、同じ班になれるかどうか…。そのタイミングで先生が来て、ホームルームが始まった。


☆★☆


「林間学校でもよろしくね?琉人くん?」

「琉人くんの料理楽しみだなぁ」

「なあ琉人、狙った?」

 決まった林間学校のメンバーは、咲良、楓、晃の3人だった。狙ったわけではないのだが、男子二人組と女子二人組を作ってそれぞれがくじを引いて、同じ数字同士が組んだらこうなったのだ。周りからの視線の怨嗟がすごい。


「あー、じゃあ、俺が調理の担当をするから、他を分担してくれるか?」

「じゃあ私は洗い物する!料理できないし!」

「じゃあ私は材料切ろうかな?」

「なら俺は薪拾いって、薪ねぇのかよ!」

 係も一応決めたが、まだ決めることは多い。まずは班長か…。

「班長が晃で反対の人?」

「はい!俺は班長をしたくない!」

「ほかの班長との話し合いで女の子と仲良くなれるんじゃないか?」

「班長やります!」


「「「…ちょろ」」」


 じゃあ次は…レクリエーションのリーダーか。

「レクリエーションのリーダーが晃で反対の人?」

「はい!俺もう班長!」

「いや、兼任もいいって書いてあるし、レクリエーションの内容は肝試しって書いてあるぞ?リーダーになったら先導してる姿を見てモテるんじゃないか?」

「俺がリーダーです!」


「「「…まじか…」」」


 次は、点呼と健康確認係か…。

「点呼と健康確認が晃で反対の人?」

「待て!さすがに3つ目は引き受けないぞ!?」

 琉人は、渋る晃をに耳を貸せと言い、囁く。

「最終点呼は風呂上がりだから、パジャマの女子が見れるかもしれないぞ?

「林間学校というイベントでみんなを点呼し、健康を管理することが俺の生まれた意味です!俺こそが健康の申し子だ!」


「うっそじゃん琉人くん何を言ったの!?」

「多分、ろくでもないことだと思うなぁ…」

 咲良が正解を言ったが、最終点呼はもちろん女子の部屋に入ることなどない。

「えっと、担当する係は、リーダーが晃、点呼と健康確認が晃、レクリエーションのリーダーが晃、調理が俺、材料カットが咲良、洗い物が楓で異論あるか?」

「俺が多いな!」

「よし、提出してくるぞ~」


 先生にも、晃が多いと言われたが、俺がこの学校に来たばかりだからと、女子にやらせるような男じゃないと言っていたと伝えたら許可が出た。


晃みたいな単純キャラがめちゃくちゃ好きです。

読んでくださりありがとうございます。


書いたら更新します。


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