7.作戦名:ODEKAKE計画
その時のノリで書いているので、題名もそのノリにつられています。
次の日の放課後、俺は五階にある空き教室にいた。二人の人物に呼び出しのメールをして。
「うぃーす。こんなところに呼び出して一体どうしたんだ?」
早速一人目である晃が来た。
「おう、事情はもう一人が来たら説明するから少し待っていてくれ。」
「まあいいけどよ、もう一人って一体——」
「——やっほー工藤くん聞きって、あれ?瀬乃くん?」
「ってもう一人は楓さんかよ!」
そうこうしている間に二人目である楓が来たが、晃がうるさい…。
「今日ここに集まってもらったのは…」
「「集まってもらったのは?」」
「秘密の極秘緊急作戦会議をするためだ…。」
「何言ってんのかわかんねぇ!つーかなんだよこのメンバーって…あぁ、そういうことか…。」
どうやら晃は理解したようだ。楓は——
「——秘密と極秘って!被ってるよ!…で、このメンバーは何?瀬乃くんは何か分かったみたいだけど…。」
「西宮さん…俺は君に秘密にしていたことがあった…。」
「うん…?昨日転入してきて秘密もなにも…」
「まず…俺はたけのこ派だ…。」
琉人ははっきりと言い放つ!この答え次第で未来が変わると言わんばかりの表情で。
「そう、それなら味方ね。」
「まずは第一関門はクリアか…。次に目玉焼きには醤油だ…!」
日本人の代表調味料である醤油なのか、それとも西洋風にソースか?はたまた、シンプルイズベストとして塩か…?ま、まさか!西宮さんはマヨラーなのか…!?
「そう、醤油もソースもどっちも行けるわ…!」
「セーフか…。最後に、俺は咲良の幼馴染だ!」
まさかのダブル。そして最後にさらっと爆弾を持っていく琉人。
「そう…って、えええぇぇ!前の二つ要らないよね!?今までの流れは何!?」
なにって、軽いノリじゃないか。アメリカンジョークってやつさ。え?お前がいたのはイギリスだって?え?そもそもアメリカンジョークじゃないって?ははは、知っていたさ…。
「ちょっと待って。…分かったわ。咲良と工藤くんが幼馴染で、瀬乃くんは小学校のころの共通の友達ってところね?」
さすが楓だ。あっという間に当ててきた。
「その通りだ。そして、折り入って相談したいことがある。」
「俺は協力するぞ。あの話だろ?」
「あの話?よく分からないけど話し次第ね。」
「あぁ、最悪相談に乗ってくれるだけで協力しなくてもいい。俺は…俺は咲良の笑顔を取り戻したいんだ。…愛想笑いじゃない、あの花が咲いたような笑顔を。」
正直、今の俺だと情報が足りなすぎる。中学校から付き合いがある楓の協力が欲しい。
「ふーん、学校じゃ人気の笑顔でも幼馴染にはばれるのね。…花が咲いたような笑顔…。気になるわね。そんなに違うの?」
「うーん、そうだなぁ、一円と一万円くらい違うぞ。ほれ。」
生徒手帳に写真を仕込んだことを思い出して、見せてみた。
「こ、こんなに…。っていうか可愛い…っていうかなんで写真を持ち歩いているのよ!」
「あー、いや、家にあったから何となくだな…。」
「まぁ、そういうことにしておくけれど…よし、分かったわ。引き受けるわ!」
「ありがとう!俺にできることなら晃がなんでもするから手を貸してくれ!」
「俺がするのかよ!」
これで協力体制は整ったが、肝心の方法をどうするかだが——
「うーん、咲良を愛想笑いできるようになったところで最大だと思っていたし…。取り敢えずはお出かけ…かな?」
出かけるったってどこに…あー、琉人は足りないものを思い出した。
「そういえば服とかあまり持ってこれなかったから買いに行こうと思っていたんだ。」
「ならそこで咲良ちゃんも誘って琉人の服選びするか。西宮さんもくるか?」
「もちろん行くわ。予定は次の土曜日でいいかしら?」
「俺は問題ないぞ。あと晃は居なくてもいいから、咲良に予定を聞いておくぞ。」
「行くわ!土曜大丈夫だよ!」
「なんだ、来るのか…。後は———」
細かい打ち合わせをしてから俺たちは解散した。
☆★☆
「あ、咲良。土曜日晃と西宮さんと俺の服とか足りないもの買いに行くぞ」
「そうなんd…いつの間に楓ちゃんと仲良くなったの!?」
「いや、隣の席だし…。とにかく、土曜日あいてるか?」
「え、あ、うん!あいてるよ!」
蛇話2
その蛇にどれくらい強い毒を持っているのかを聞きました。
異世界で勇者に選ばれるかの条件は、どれだけ扱いやすいかだと思うんですよね。姫を与えておけば言うことを聞いたり、世界の危機ですと言われたら正義感たらたらで助けます!という人が勇者だと思うんですよね。であれば、巻き込まれたりする人は何なのかと考えると、正義感たらたら野郎が召喚された国の傀儡になっている間に、本当の敵を倒すために呼ばれたのではないかと。
だから最初は無能が多いし、世界を疑ってから能力に目覚める。ちなみに何も関係ないです。
あ、読んでくださりありがとうございます。
もう1作品もよろしくお願いします。