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5.突撃!おいしい晩御飯!

この話はハッピーエンド以外存在しません


「お邪魔します…。」

 おずおずといった感じで咲良が家に入ってくる。


「…わぁ…、あまり変わっていないんだね!」

「そりゃあな、帰ってきたばかりなんだから、3年前からほぼ変化はないだろ。」

「それもそうだね…。」

 しみじみと咲良が呟く。


「まぁ、とりあえず、買い物してたってことは夕(?)飯はまだだろ?ぶり照り焼きを作るが…食うか?」

「え、りゅうくんの手作り?食べる!!」

「了解。じゃあリビングで待っていてくれ。」

「うん!」

 咲良は、すごくうれしそうに返事をした。もし尻尾があったら全力で振っているだろう…。話を聞くにも飯は食ったほうが良いよな…。と準備を始めていく。


 まずはフライパンに油をひく。中火で5分程度焼いた後に裏返し、一度取り出す。ここで油をふき取ってやると油っぽさが減る。料理に凝っていた影響はこういう小さい事に出ていた。調味料を加えて野菜や朝の残りのスープを盛り付けていたら咲良がやってきた。

「わぁ、すごいいい匂い!こんなに料理できるようになったんだ…!」

「まぁ、母さんも父さんも朝は居たけれど夜は居ないことのほうが多かったからな…。夜は自分で作ることが多かったんだよ。ほら、もうすぐできるから手が空いているなら運んでくれ。」

 はーい、といって運んでいく。

 こうしてみていると、昔と変わらないように見えるのだが、茶髪にしている時点で何かがあったことは間違いないだろう。とりあえず飯を食ってから話を聞こうと考え、仕上げていく。


「「いただきます。」」

「ん~、おいしい!これはお店レベルだよ!りゅうくん!」

「ははっ、そうか?出すほどではないと思うけどな。」

「んー、そうかなぁ…。」

 笑顔から、あごに手を持ってきて考えるポーズをしている。何にでも楽しそうにする、そしてころころと表情が変わる、やはり昔の咲良のままに見える。でも、少し無理をしているように見えるのは、3年間で変わってしまった出来事があったからなのだろうか…。

「まあ、その話は今度にしようぜ。朝の残りだけど汁物は冷めると少し味が落ちるからな。まぁ、そろそろ暑くなってくるから、冷えたスープでもおいしいかもしれないけどな。」


「わわっ、食べなきゃ…。あっ、そうだ!今度は私がりゅうくんにご飯作ってあげるから家に来てね!結構練習したんだから!」

「そうか。それは楽しみだな。…塊があるほうが砂糖だからな?」

「それくらい分かるようになったよ!レシピ通りに作れるんだから!でも、アレンジが苦手なんだよなぁ…。カレーにチョコレートが合うって聞いたから試してみたらなんだか変な味になったし…。ブラックチョコじゃなくてホワイトチョコだったのが駄目だったのかな…?色も少し変だったし……。」

 なんだか不穏なことが聞こえてきた気がした…。


「お、おい…。俺に作るときに張り切ってアレンジとかしなくていいからな…?このぶり照り焼きだって一度焼いた後に油をふき取るくらいしかレシピから変更はないからな…?レシピ通りに作れたらあと必要なのは効率とかそっち方面だからな…?」

「えー、そうなの?せっかく今思いついたアレンジをしようと思ったのに…。」

 ダメじゃん!やっぱり変わってねぇ!昔のまんまだよっ!


「…いいか、レシピ見ろよ…?アレンジは要らないからな…?」

「……ふり?」

「違うから!」

 何とかアレンジクッキングは阻止されただろう…。このまま話を続けていたら駄目だと思い、ちょうど食べ終わったこともあって食器を洗うために席を立つ。

「じゃあ、先に洗っておくから食べ終わったら持って来いよ。」

「え、ちょ、食べるの早いよ!作ってもらったんだから洗いものくらいするよ!」

「いや、まだ食べ終わってないだろ。今度咲良が作ってくれる時に洗いものもしてくれよ。」

「まぁ、それなら…。」

 少しすねたように言う。これで学校では無表情で月の女神なんて呼ばれているとは到底思えなかった。


☆★☆


「りゅうくんが洗い終わったお皿拭いておくね。」

「ん、頼んだ。」

 洗い物も終わり二人でリビングのソファーに座る。聞きたいことは山ほどあるけど何から聞こうか…。でもまずは———

「———話を聞いてもいいか?」

 咲良がピクリと反応し…小さく頷いた。


Yes,I have.

なんと蛇は毒を持っている上にハブだったのです。


書き次第更新します。


もう1作品もよろしくお願いします

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