始まりの終わり
俺は、ギャル仲間に囲まれてしまった。
(これって、冤罪ってやつでは・・・)
こういった時には、よく逃げるとか名刺渡して絶対に駅員について行かないのが良いと聞くが。
こうも囲まれていると逃げた拍子に怪我させると不利になるし、名刺なんてまだ無い。
「君に触れた覚えはない!」
ひとまずは、当たり前の言葉を投げかけてみる。
「はあ?あーしじゃなくてこの子だし!!」
後ろに居たのは先ほどの子だ。
「あんた、電車で胸さわってたろーが!!!」
「正面には居たけど知らないっての」
「どうされましたか?」
押し問答している内に駅員も来てしまっていた。
もはや逃げるのは難しそうだ。
「コイツ、痴漢!」
「そうなんですか?」
「やってn」「ここに被害者いるんだよ!」
「とりあえず、ここではなんですから駅員室へお願いします」
駅員室へ連行され、やがて警察が来た。
「で、君やったの?」
開口一番そう訊かれた。
「やってません」
「すみませんが、被害者の方が存在する以上はひとまず警察までご同行お願い致します」
「・・・」
留置場にまさか自分が入る事になるとは思わなかった。
「・・・終わった」
こうして4月1日の内に
新社会人に始まり、(社会的に)終わった。