人生、いつ何がどうなるかなど想像もつかない物だ
初投稿となります。
拙い文章ですが、ご興味あれば宜しくお願い致します。
―――『人生、いつ何がどうなるかなど想像もつかない物だ』―――
自分なりに真面目に生きてきたつもりだ。
しかし、沢山の努力や信頼を積み重ねても、些細なミスや失敗で一転した評価になる。
・・・それは冤罪も然り。
【1年目4月】
俺は、まあまあ良い大学を出て、奇跡的に一流企業に無事内定を貰った。
学生時代から借りているアパートと別れを告げ社員寮に引越しも完了し
実感も湧かないまま遂に社会人になった。
「入社式もあるし出るかな」
身支度を整え駅へ。
やがて到着した電車に、多くのリーマンや学生が吸い込まれていくのを見れば、
これから毎日の人波に耐える事を思うとうんざりした・・・。
ガタンッと同一方向に皆身体を傾けつつ電車が動き出すと、皆この車両でのポジションが固定されたのを感じた。
この狭さではスマホも取り出せないので、周囲を観察する位しかやる事がない。
車両向こうは女性専用車両の為か、空間に余裕があるのが見て取れた。
次いで視線を本車両に移す。
こんな中でも自己中に馬鹿騒ぎするギャル共や喚き散らす老害にある種の尊敬を覚える。
俺の周りは右にまとめサイトを見る若いリーマンと、左に加齢臭の香ばしいオッサン。
そして正面は、俯いたままの中学生(?)くらいの女の子だ。
(見た目の割りに胸が主張しているが・・・、これがロリ巨乳というやつか・・・!?)
正直、電車が揺れるたびに目が行ってしまうから、向こうを向いて欲しい。
やがて目的地に着くと、流れに乗りながら下車をする。
改札に向かおうとした所で
「まてよ!」
振り向くとやたらケバいギャルに袖を掴まれていた。
「コイツ、痴漢なんだけど!!!」
「え??」
こいつはナニヲイッテンダ???
「うわ、まじキモ!」
「死ねよ!!」
俺は、ギャル仲間に囲まれてしまった。