【第一層】攻略会議
次の日は疲れたので休養日にした。
今日は作戦会議だ。
「この前は上出来。上手くいったね」
「課題は、敵の動きが速い事とこちらのスタミナがついていかない事だね」
「戦う度にスタミナアップして行くの実感するよ」
「後は遠距離攻撃だね。蜂とか攻撃出来ないよ」
「弓矢の適正は先生でしょ」
「俺は槍である程度カバー出来るけど剣士はどうする?トドメ刺すか?」
「それより、次はクワガタが出て来るよ。脚斬り落としても止まらないよ。腹に潜り混んで刺すとか。甲冑ごと斬るとか」
「二階層は、カエルや蛇だよ。弱いけど、毒持ってる」
「えっ。ダメよダメダメ。爬虫類だけは」
「ユリは苦手なのか?カエルや蛇?初めて女の子っぽいな」
決まった。私は弓を習う。カズ君は剣・ヒロ君は盾を習う。ユリはキュア(毒消し)を習うことになった。
「貴様らのパーティは面白いな」久々登場の黒猫のクロだ。
「居たの?何かなクロちゃん」
「む。言いたい事はあるが、弱い癖に大したものだ。いつかは、まあまあのトコまで行くであろう。私というものがありながら、全くあてにしないのも良い」
「あなた、ジョーカーでしょ。使ったらすごいしっぺ返しがあるって感じがするのよ。怖くて」
「む。よく理解しておる。だが、何故かこのパーティは心地良くての、離れられないのだ」
「厄病神ってのはやめてね」
「どうでも良いが、貴様の態度は如何なものか?人間なら魔物に取り憑かれるって恐れる者なのだが。やはり、女も歳を重ねるとこうなるものか」
「ん?クロちゃん。また地雷踏んだかな。私を妃にしてくれる王子様見つけないと許さないよ」
「それは、約束出来るぞ!」
「マジで?嘘じゃ無いよね。王子様が。ファンタジー万歳」
「大丈夫か?御主」