【一層】 蜘蛛とバッタ
殲滅した蟻の魔石を集めながら、みんなに状況を聞く。
怪我はないけど、疲れて座り混んでる。
「ちょっと削られたかな。HP9割切ったとこだよ」
「それってレベルアップしたからじゃないの?」
「それだ!と思う」大丈夫らしい。
「ユリは絶妙なタイミングで魔法撃つよな」
「うん、ユリに任せた方が良いよ。すげ〜」
「温存はするから、小さな怪我じゃヒールしないよ」
「怖いんだけど」
「先生の指示の的確さには驚いたな。よく研究している」
「さすが、リーダーだね。じゃ、次行ってみよう」
狭い通路を抜け、大部屋に。
いた!次は蜘蛛だ。
「私が囮になるからさっき蟻がいた場所にいて」
颯爽と蜘蛛の視線を集める。蜘蛛って跳ねるんだよね。大きいと迫力があるよ。
逃げながら出口付近で待ち構えてって指示を出す。
「蜘蛛が出て来てから攻撃だよ。糸が飛んで来るから絡まらない様に待ってて。お尻の部分をブチューってやるのよ」
来た来た!蜘蛛が出て来る毎にブチューってやられてる。一匹通っちゃった。私が相手だ。糸を交わしながら、お尻をブチューってしたよ。速さだけなら、パーティでダントツ。逃げ足も!
また、通った。今度の蜘蛛はでヒロ君に蜘蛛の糸を放った。私は盗賊。すぐさま糸を切って攻撃。一対一なら余裕。
蜘蛛は余裕だった。弱点があるからね。
Lv4になった。順調だね。
次、いた! バッタだ。
「カズ君、剣の方がいいけど大丈夫?狙いは脚よ。硬いんだけど、関節部分を狙って。倒れたらズブッといって」
「あと、ユリ。今日はここが最後だから温存しなくて良いよ。部屋の隅に毒草っぽいのあったから」
「行こう」「いざ」「見てなさい」
壁は使えず動き回るバッタを倒すのは結構至難の技だ。
ユリの魔法を当て、トドメを刺すパターンも魔力が尽きたっぽい。
私がスピードを活かし、脚の関節を斬りヒロ達がトドメを刺すってパターンだね。でもなぁ。疲れた。スタミナのステ上がったけど。ちょっとバテた。休むから2人でやって!(はあ はあ )
よし、戦うか。(ぜえ はあ )スタミナまたアップした。やるか。ジャンプのステ?そんなのもあるのか?
苦しい(ぜえ ぜえ)何とか、討伐した。みんな、ぜえ ぜえしてる。
「だらし無いわね」ユリは平気らしい。今度、ステ上げと称して走らせよう。
Lv5になったし、お目当ての毒草を採って今日は帰還だ。