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第一章:遠くまできちゃいました
序章の一ヶ月前の話。
遠いところへ……
遠いところへ………
遠いところへ…………
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目はまだ開けていない。
でも耳は聞こえる。
「⬛●▷●▽◆⬜⚪▽●⬛⚪◀」
なんだこれ。
ヒンディー語?
「▽⚪▼⚪★○▽⚪☆▼▲▼◆★▼⚪▷◑▽」
どうやらトラックにぶつかった衝撃で、はるばるヒマラヤまで飛んできてしまったようだ。
さて、トウキョウへ帰れるか。
車で何分だろう。
……そうだ、帰れないんだった。
たしか遠くを目指して歩いてたらトラックに飛ばされたんだっけ。
ならネパール人として新たな人生を送るのも悪くはない。
ここで目を開ける。
なんと驚くことに、雪が降ってなかった。
更に言うと雪でもなければ山でもなさそうだ。
どちらかといえば、草原のど真ん中?
空は青い。風はそよそよと。空気はまあ普通に綺麗。
自分は動物の毛皮をタンクトップ、ショートパンツよろしく二種類体に巻きつけていた。
少し肌寒い。
まだ来ないですね。
性クラミジアとかでてくるの
もっとあとですね。
期待していてください。