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第二章⑤:お医者さんごっこを終えて
無駄に短いです。
前回のあらすじ
祈祷師、闇が深い説
「私はもう行くけど、何かほしいものある?」
「”りんご”ほしい!ありったけ!」
「そんな元気なら大丈夫そうね」
食べることにエクスタシーすら感じてしまう彼女に(人間世界でいう)りんごを5つだけ渡した。
仕方ないじゃない、いま食糧難なんだから、と俺は不満を漏らす彼女を宥めながら、彼女の部屋をあとにした。
この世界に来て2週間が経過した。
俺はこの部族としての知識を人並みに学習して、族の構成員として認められた。
その証にポジションを与えられた。
巫女だ。
喜べ。
巫女だ。
日本の巫女服とは少し違うものを着るけど、巫女だ。
カルナは俺の同僚で、あの祈祷師ーーヤーグは俺の上司でもある。
カルナのことを報告するため、『聖なる淵』へ足を運んだ。
隙あらばエロスを目指します。