表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/21

第二章④:とりこもなす

虫とか出てきます。

前回までのあらすじ

とりあえずカンジダのせいにした。


ところでここまで完全にカンジダ菌のせいにしてきたわけだが、よく似た症状を起こす病原体は他にもいる。

例えば膣トリコモナス症のトリコモナス原虫。基本的に性行為による感染だが、水を媒介に感染することもあるので、風呂やトイレで感染することがある。

あの泥の中にトリコモナス原虫がいた可能性、ありえる。


「とりあえず、ベルト葉と泥はもうやめてね」

「え、でも祈祷師様が……」

「とにかくよ!……カルナ、おねがいだから」

「……わかった。でももし祈祷師さまに何か言われたら……」


彼女のこの態度は従順さからではない。

彼女は巫女というポジションにいるため、彼女の上司にあたるあの祈祷師とやらの味方でないといけない。

特にこの集落で渦巻いている闇のせいで。


「アグナちゃんは大女性派の人じゃないことは知ってるんだけどね」


派閥抗争。

数十年前からこの集落で問題となってきたそうな。

これまでは派閥といってもせいぜい2つだった。

しかし数十年前から続いている社会不安のせいか、いまでは中小含めて20以上だとか。

大女派も近年勢力を伸ばし始めた新興の派閥である。

内容はまあ、要するにフェミニズムだ。

俺たちの知っているフェミニストたちと変わらない。

女性の社会的権利を適度に訴える人もいれば、過激なフェミまんさんもいる点まで共通している。


あの祈祷師はなぜか大女性派の人々の目の敵とされている。

噂だと、立場を利用して女性に迫るんだとか。

一生を基本的に『聖なる淵』で過ごすあの祈祷師にそんなことができるかどうかが疑問だけど。



この小説、地味にエロくないよね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ