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第一章:俺の人権宣言

この小説は

ある特定の思想、または団体を

応援するものではございません。

ご注意ください。

前回のあらすじ。

二度も打った……親父にも(ry


人権団体に訴えます。

私は異国の地で地元の人々から虐待を受けました。

私は女です。

この国の人々は女をいじめました。

万国のフェミニストよ、団結せよ!

………


「だいぶ板についてきたようだな」


族長は言う。

ジョーンズ(仮)だ。

本名はたしかバスティルとかだったと思うけど俺の心の中ではいつでもジョーンズ(仮)だ。


俺は十日間監禁された。

狭い部屋に。

あるのは落書きの多い壁と無数の粘土板。

粘土板には文字らしきものがびっしりと書き込まれていた。


そこが拷問部屋だった。

脱走を試みたが、無駄だった。


二十日間、ひたすら勉強させられた。

勉強という名の苦行を強要された。

座学をやらされた。

国語、社会、理科、話法、立ち振舞い、それに狩猟の戦術論まで、ありとあらゆることを叩き込まれた。

睡眠7時間と食事・休憩の4時間を除いた約13時間、ひたすら勉強させられた。

これを十日間だから計130時間勉強させられた。


逃げ出そうとも思った。

なんとなく程度の受験勉強しかしてこなかった俺にとって、最大級の苦痛だ。直腸にリンゴを入れて生活するほうがマシだ。

しかし交代制のチューターが寝るとき以外つきっきりだから、なかなか機を見て逃げ出しことができない。

そのうえ『社会』で知ったけど、どうやらこの民族はある種の戦闘民族らしく、民のほとんどが戦闘経験を持つ。よってチューターたちもゴリマッチョだ。

俺のこの転生後の体に驚くような身体能力が備わっているとは思えない。争いは避けよう……俺がヤバイ。

寝るときは部屋に鍵がかかるため、出られない。

トイレはどうしたか聞かないで。


なぜここまで手際良く人を勉強攻めすることができるか。

聞くところによると、頻繁に狩猟や戦闘中に変なところを打って記憶喪失になる人が出るらしい。

そのたびにこうして再教育して社会復帰させているとか。


何はともあれ、俺は地獄の十日間を乗り切った。

とてもきつかった。

俺の意思に反して苦行を強いられた。

まさしき人権侵害だ。


今の俺は女だ。

嫌なことがあったら声を大にして主張できる。

私は男も関わるこの部族民に虐待を受けました。

万国のフェミニストよ、団結せよ!

そろそろ本題へ行きます

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