バレた
今日は詰みっぱなしだ…‥…
少なくとも3回は死んでる…
何て不穏な日だ!
朝は妹にモーニングズリーセンを目撃され、昼はポチョムキンと片チンにも大きさ、性能に完敗。
そして夜は母ちゃんにマリアちゃんのDVDの隠し場所がバレてしまうし…
しかしこの状況をどうやって凌ぐかだ…
ん~、方法が見つからない…
「アンタぐらいの年だからこういうのに興味あるのは解るけど、これ18才未満禁止のやつよ?アンタ16なのにどうやって手に入れたの?」
あっ!そうか!オレはまだ18才未満だもんなっ!
「それ、オヤジだよ!オヤジがオレんとこに隠したんだよ、きっと!母ちゃんにバレないようにオレの部屋に隠しやがったんだ、きったね~やつだな、オヤジはっ!」
オレはオヤジのせいにする!
…オヤジ申し訳ない、可愛い息子の為に犠牲になってくれ…
「お父さんがそんな事するワケないでしょ!アンタお父さんのせいにしてヒドイ事するわね!」
母ちゃんはオヤジのせいではないと言い張るのか…美しい夫婦愛だな。
しかし、オレは知ってる。
オヤジがかつてキャバクラのおねいちゃんに熱を上げ、PRADAのバックをプレゼントした事を。
何で知ってるかって?
ワハハハハハ!
オレはたまにオヤジのスマホで、アダルト動画を観るからな!
オレのスマホはロックがかかって観れないのだ!
そんときにオヤジとキャバクラ嬢とのやり取りのメールを拝見してしまったからな!
…よし、これで主導権握れる!
美しい夫婦愛が脆くも崩れさるな、こりゃ。
「母ちゃん知らないんだ?オヤジ前にキャバクラのネーチャンにブランド物のバック買ってあげてたのを。あ、知らないの?あ、やべ言っちゃった…‥…」オレはかなりわざとらしい演技をした。
「何それ?ヨシヒコ、それいつの話よ?」
母ちゃんが狼狽えてる。
よし、切り崩しにかかろう!
「前にオヤジのスマホ何となく見てたらメールがあって、プレゼントありがとう(ハートマーク)って内容だったけど、母ちゃんホントに知らないの?」
オヤジ、すまん!マジ犠牲になってくれ…
「…ホントなの?」母ちゃんがかなり動揺している。
「マジだって!プラダって書いてあったよ。プラダってブランドの名前でしょ?誕生日プレゼントってハートマークの絵文字つけてたよ」
よし、畳かける!
「そんなオヤジだもん、こういうイヤらしいのだって観てるに決まってんじゃん!オレ16だからレンタルビデオに行っても借りられないじゃん?」よし、これで決まった!
「お父さんが…ちょっと確かめてみる!」
何?
「お父さんに電話して確認してみる!」
何だって~っ!!
またふりだしに戻るのか~?