家庭教師
オヤジはまた単身赴任先に戻った。
オレはオヤジと話が出来て良かった。
(何せこれはオトコの生理現象だからなっ!)
前にも増してマリアちゃんのDVDを観賞する日々!
そして新作もゲットしたぜ!
ある時は妹にまたもや現場を発見された。
で、いつもの如く
「アニキ~、またやってんの~まぁ今回もこれで黙ってあげるからさ♪」
と、金をねだってくるが
「フッ‥小娘が。欲しけりゃテメーの力で勝ち取ってみろ、おいっ!」
と例の闘魂注入ビンタをする人の口調で追い払うまでにレベルアップした。
(へっ、チョロいぜ、あんなガキ)
心の中で勝利のダーッ!をしていた。
そんな自信満々のオレを見て妹はもう何も要求してこなくなった。
そんなある日の放課後、チャリ置き場でまた奈央に声を掛けられた。
「よっちゃん!ちょっと話しておきたい事があるんだけど」
まさか?
告白か?告白だなっ!こりゃ絶対告白だ!
しかしどうしよう!初めての相手は橋本環奈みたいな娘と決めているのに!
「亜美ちゃんの事なんだけどね」
ナニ?オマエはそっち側の人間なのか?オトコよりオンナがいいってのか!
こりゃカミングアウトってヤツだな。よし、わかった!
「そうか。大丈夫だ!オレは口がかたいからな!安心しろ!」
これはオレの中に閉まっておこう…
「何言ってんの?亜美ちゃんこの前、大学生ぽいオトコの人と一緒に駅前にいたらしいけど、まさか彼氏じゃないよね?」
何だと!?
あの小娘に年上の彼氏だと?
っていうか、そのオトコは何者だ?
まさか、妹はそいつに…
うわ~、想像したくねぇ!
何かショック!色々とショックだ!
「でもまだ彼氏と決まったワケじゃないから。亜美ちゃんなら大丈夫だよ」
なぁにが大丈夫なんだ?
…そういや。
「奈央、オマエ彼氏いるのか?」念のため聞いてみる。
「アタシ?いないいない!誰か紹介して欲しいくらいだよww」
ほうほう。いないのか。
まぁ、こいつは彼氏いようがいまいが関係ない。
とりあえず亜美だ。
こりゃ母ちゃんに言った方がいいのか否か。
…何だかんだと考えてたらウチに着いた。
「キャハハハハハ、ウケる~」
亜美の声だ。何だか賑やかだな。
ん?ありゃオトコじゃないか!しかも母ちゃんまで一緒だ!
「あ、ヨシヒコお帰り。この人ね、亜美の家庭教師をしてくれる井上さん。ほら、挨拶しなさい」
カテキョ?




