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仲村慶彦の憂鬱な日々  作者: sky-high
15/21

イク夫

結局、カラオケはオレを除く4人で大いに盛り上がり、お開きとなった。


オレはいまだにクラスメイトの名前すら満足に覚えていない事にある種の罪悪感をかんじていた。


(向こうはオレの名前を知ってるのに、オレが知らないんじゃ相手に失礼だよな…)


そんな事を考えながらチャリを漕いでウチに向かった。

もうすぐでウチに着こうという時に、「お~い、イク夫!」と声が聞こえた。


!!誰だ!オレの中学時代のあだ名を呼ぶのは?


「おい、イク夫久しぶりだな」

いや~っ!そのあだ名で呼ぶな~っ!

道路の反対側でオレを呼んだのは中学時代のクラスメイトで、吉田よしだ 悠一ゆういちこいつともよく遊んだっけ。

中学を卒業して吉田は別の高校へ行ったから、会うのは卒業以来だ。

「ヨッシー久しぶりじゃん。今帰り?」

オレは旧友との再会で気分は中学時代に戻った。

「イク夫、コンビニでバイトしてんだって?」

だから、イク夫と呼ぶなっ!

「うん、毎日じゃないけど。ていうか、もうイク夫と呼ぶなよ」オレの黒歴史だ!

「なんで?オマエ、高校じゃイク夫と呼ばれてないの?」

当たり前だ!

そのあだ名知ってるのは数名しかいないからな。


何故イク夫というあだ名なのか。

それは中3の頃、オレはオヤジの忘れたスマホを見つけそのままガッコーに持っていった。

何故スマホを持ち込んだのか…それは休み時間や放課後にアダルト動画サイトを観ようとしたからだ。

前にも言ったがオレもスマホは持っているが、ロックがかかりアダルトサイトを観る事は出来ない。


ウチで観れば妹や母ちゃんが邪魔に入りそうだからガッコーに持ってきた。

そして誰もいない校舎の裏で動画を観ていた。

最初は音量を小さめにしていたが、外のため音声がよく聞こえない。

誰もいないし、少しぐらいボリューム上げても大丈夫だろうと思い、つい最大限のボリュームにしてしまった。

「イク~っ!」というフルボリュームが響き、慌てて音を小さくしたが、時すでに遅し。

目の前にはヨッシーを含む数人がいた。

「ヨシヒコ!オマエ、イヤらしいヤツだなww」バレた…


以来卒業するまで、目撃したやつらには、イク夫と呼ばれていた。


…もうそんなあだ名で呼ばれたくないのに~!

あれから2年。まだオレをイク夫と呼ぶやつが目の前にいる。


この先何年経ってもイク夫と呼ばれるのか…

絶っ対に同窓会なんかに行くもんか!

大人になっても恥晒すのは耐えられない!


あぁ~、黒歴史だらけだな、オレって。



ここ最近、何かツイてないな…



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