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仲村慶彦の憂鬱な日々  作者: sky-high
12/21

カラオケ

オレはその日珍しく、片チンに誘われカラオケボックスに行った。勿論、ポチョムキンも一緒だ。




てっきりオレたち3人だと思ったのだが、女子が2名もいる。


しかもそいつらは、オレやポチョムキンを見て


(ゲーっ!コイツらも来るの!無理!絶対無理、マジキモいんですけど…)


とでも言いたそうな表情をしていた。




「いいよ、片チン。オレ、ポチョムキンと他所で遊んでくるから3人でカラオケ行ってこいよ」


あんな表情かおされてまで一緒にカラオケなんざ行きたくないからな。




「何言ってんだよ、みんなで歌った方が盛り上がるじゃん、なぁそうだよな?」片チンは女子二人にそう言った。


「う、うん」「まぁ…‥…そうだけど」




イヤがってんじゃん!スッゲーイヤがってんじゃん!




「そうだよね、そうだよね?じゃあ皆で行こうよ♪」


ポチョムキンすっかり乗り気じゃん!


バカ!バカ!オマエみたいなブサ男相手にされねーよ!


何、チョーシこいてんだ、この発情期が!




オレは行かねえ、絶っ対に行かねえからな!




「んじゃポチョムキン行ってこいよ。ワリーけどオレ帰るから」


どうせ、オマエなんざ、片チンの引き立て役に過ぎないんだよ…哀れだな。自ら噛ませ犬になるとは…












30分後、オレはカラオケボックスの部屋にいた…






片チンの「いいからオマエも来いよ!」という強引な誘いについ、仲間に入ってしまった…


カラオケったって何歌えばいいんだよ?アニソン歌ったらドン引きされるんだろな…




♪~♪♪「%◎※ー!#ε〇Η§※ー~♪」


って、ポチョムキン、アニソン歌ってんじゃん!バカ!ホントにバカだこいつは!




皆ドン引きだろうが!


ポチョムキンは熱唱している…ヤバい、自分の世界に入っちまってる…




「すっご~い、チョー上手いじゃん♪」


「こんなに歌上手いならもっと前から誘えばよかったよね♪」


何ですと!? こいつにこんな特技があったとは…‥…




「おい、デブ。テメーいつの間にこんな必殺技身につけた?」オレは嫉妬心丸出しでポチョムキンに問い詰めた。


「あ?オレはこの歌が好きなだけだよ」


クッソー、しかも何か上からな言い方がムカつく!




オレも!オレにも何か歌える歌はないのかぁっ!


必死でページをめくったものの、これといったものがないっ!




…そういやあんまりテレビ観ないからな。最近の歌なんて知らね。


といっても昔の歌も知らねえがな。


「次片岡クン歌ってよ」


「アタシ三代目の歌がいいなぁ♪」

…三代目?三代目って何だ?全く知らん!

「そうだよ、片チン三代目の歌似合いそうだよ」ポチョムキンまで知ってるのか?三代目って…


三代目将軍、徳川家光の事か!

そうか、そういう歌なのか!

しかし変な歌が流行るんだな…




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