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八 胃空間を舞う雪虫
オレは艦橋から胃空間を眺めながら想いを巡らせていた。
胃空間を舞う雪虫、この幻想的な光景が好きだ。
双眼鏡で観察すれば、白い雪虫の正体はピロリ社製のドクダーヘリなのだが。
ぶっちゃけ、接待費は有り難いな。
コイツ、つまりオレも最近は刺身とか食べてないし、、、。
だが、オレの腹話術は声帯模写に負けた。
声帯野郎の妨害行為、くっそ憎ったらしい奴め、、、。
もし、やっつけたら接待費はどうなる?
でも、、、了承済みだもんね、絶対交際費。
「副官、波動シーケンスを開始しろ。」
「えっ、いま何とおっしゃいました?」